「開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 ─弓形とカテナリー」12/25(木)から東京都現代美術館で開催
開館30周年を迎えた同館が誇るコレクションは、戦後美術を中心に約6,000点。その豊かな蓄積の中から、新収蔵作品を軸に、作家たちの創造の軌跡に迫る2部構成の展示となっている。
1階では、「マルチプル_セルフ・ポートレイト」と題し、“自己”をめぐる多様な表現に光があたる。森村泰昌、ユアサエボシ、松井えり菜という3名の作家による特別構成では、名画や歴史の引用、変顔や擬態といった手法を通して、自画像を超えて自己というイメージが浮かび上がる。ミヤギフトシ、横山裕一、開発好明、豊嶋康子、郭徳俊、アンディ・ウォーホルら、多様なバックグラウンドを持つ作家たちによる作品が一堂に会し、コレクション展ならではの視点で“自己”のありようを探る。

森村泰昌《エゴ・シンポシオン》2017 作家蔵(特別出品)

ユアサエボシ《軍装姿の自画像》2022 高松市美術館蔵(特別出品)

松井えり菜《イミテーションサパー》2023

ミヤギフトシ《A Romantic Composition》2015

横山裕一《野獣とわたしたち》2005-2007 「アースデイ」(ANOMALY)展示風景 Photo: Ichiro Mishima ©Yuichi Yokoyama Courtesy of ANOMALY
3階の特集展示「中西夏之 池内晶子 ─弓形とカテナリー」では、両作家が「今ここ」にある身体を起点に、外へと広がる世界との関係性を探る作品群が響き合う。東京都現代美術館で初めて日本人作家として個展を開催した中西と、絹糸を素材に空間の力や動きを繊細に視覚化する池内。ふたりの新収蔵作品に加え、池内による現地制作も交えた構成により、静謐でありながら密度の高い空間が立ち上がる。

中西夏之《洗濯バサミは攪拌行動を主張する》1963(一部c.1981 再制作) Photo: Keizo Kioku ©NATSUYUKI NAKANISHI

池内晶子《Knotted Thread-red-Φ1.4cm-Φ720cm》2021 「池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて」展(府中市美術館)展示風景 Photo: Tomoki Imai

池内晶子《Knotted Thread-White-From arc from 330cm high-every 1cm-》2010 「池内晶子 展」(gallery21yo-j)展示風景 Photo: Shiigi Shizune
コレクションの厚みに支えられた本展では、個々の作品が持つ時間と場所を超えたメッセージが編み上げられていく。ひとつでは語れない“自己”のイメージと、外へと広がる視線が交錯する現場だ。
【開催情報】
展覧会名:開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 ─弓形とカテナリー
会期:2025年12月25日(木)~2026年4月2日(木)
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(1月12日、2月23日は開館)、12月28日〜1月1日、1月13日、2月24日
観覧料:一般 500円 / 大学生・専門学校生 400円 / 高校生・65歳以上 250円 / 中学生以下無料
主催:東京都、東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
URL:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-collection-251225/
Instagram:@mot_museum_art_tokyo