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宮島達男「時の海 ‒ 東北」プロジェクトにAKIO NAGASAWA GALLERYが賛同、光の“時”をつなぐ版画シリーズを発表

Nov 5, 2025
AKIO NAGASAWA GALLERYは、宮島達男による「時の海 ‒ 東北」プロジェクトに賛同し、その活動を支援するファンドレイジング版画を制作・販売する。(PHOTO:《Sea of Time – TOHOKU》[部分]展示風景(2020年、森美術館)photo by Nobutada Omote)

宮島達男「時の海 ‒ 東北」プロジェクトにAKIO NAGASAWA GALLERYが賛同、光の“時”をつなぐ版画シリーズを発表

Nov 5, 2025 - NEWS
AKIO NAGASAWA GALLERYは、宮島達男による「時の海 ‒ 東北」プロジェクトに賛同し、その活動を支援するファンドレイジング版画を制作・販売する。(PHOTO:《Sea of Time – TOHOKU》[部分]展示風景(2020年、森美術館)photo by Nobutada Omote)

本シリーズは、宮島が東北の人々とともに取り組む長期的なアートプロジェクトの理念に共鳴し、アートを通して“記憶と未来”をつなぐことを目指すものだ。

「時の海 ‒ 東北」は、2011年の東日本大震災をきっかけに宮島が立ち上げた共同プロジェクト。犠牲者への鎮魂と記憶の継承、そして未来への希望を込めて、東北の3,000人の参加者とともにLEDの光で“時”を刻む《Sea of Time – TOHOKU》を制作している。光はそれぞれ異なる速度で明滅しながらも、決して“0”を示さない——命がつながり続けることを象徴する作品だ。

「時の海 ‒ 東北」プロジェクト 公式サイト
プロジェクト紹介動画(YouTube)

この活動を広く紹介するため、Akio Nagasawa Gallery Ginzaでは12月4日(木)より、個展「To Sea of Time ‒ TOHOKU」を開催予定。ドローイングや構想図などを通して、宮島の思考と制作の背景に触れられる展示となる。詳細はギャラリー公式サイトにて更新される。

宮島達男「Numerical print for Sea of Time – TOHOKU Type E」2025年, 800 x 560 mm, シルクスクリーン

宮島達男「Sea of Time」(1988年、原美術館) ドローイング, 2025 年, 464 x 614 mm, アーカイヴァルピグメントプリント、シルクスクリー ン、コラージュ

宮島達男「《Sea of Time – TOHOKU》コンセプトドローイング」 2025年, 573 x 769 mm, アーカイヴァルピグメントプリント

 

LEDの光が変化を続けるように、記憶もまた未来へと流れ続けている。その“時”の海に、宮島のまなざしが重なる。

 

【プロフィール】
宮島達男
1957年東京生まれ。1986年東京藝術大学大学院修了。国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレの若手作家部門「アペルト’88」で注目を浴びて以来、日本を代表する現代美術家のひとりとして、国内外で精力的に活動を続ける。
1999年のヴェネチア・ビエンナーレには日本代表として参加。広島市現代美術館(1990年)、ヘイワード・ギャラリー(ロンドン、1997年)、東京オペラシティ アートギャラリー(2000年)、アートソンジェ・センター(韓国、2002年)、ローマ市立現代美術館(2004年)、水戸芸術館現代美術ギャラリー(2008年)、オーストラリア現代美術館(2016年)など、国内外の主要美術館で個展を開催してきた。
作品はロンドンのテート・ギャラリー、ミュンヘン州立近代美術館、東京都現代美術館などに所蔵されるほか、六本木ヒルズ内テレビ朝日外壁、ベネッセアートサイト直島、東京オペラシティ、リウム美術館(韓国・ソウル)など、パブリックアートとしても数多く設置されている。
宮島の作品は「それは変わりつづける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という三つのコンセプトに基づいたデジタルカウンター(LED)作品に代表される。それぞれの数字が異なる速度で明滅し、ゼロを示さないことで、時間や生命の連続性、永遠性、関係性を象徴する。
また、第2次世界大戦中に長崎で被爆した柿の木の果実から種を取り出し、苗木を育てて世界各地に植樹する「時の蘇生:柿の木プロジェクト」の発起人でもある。現在は、2011年の東日本大震災の経験と記憶を未来へ継承し、新たな東北を創造する「時の海 ‒ 東北」プロジェクトを推進中。2026年7月まで亜洲大学附属現代美術館(台湾)にて個展を開催中。

作家オフィシャルサイト(英語):https://tatsuomiyajima.com/
事務所オフィシャルサイト(日本語):https://tatsuomiyajimastudio.com/
Instagram:@tatsuomiyajimastudio

【企画概要】
宮島達男「時の海 ‒ 東北」プロジェクト:ファンドレイジングのための作品制作・販売
特設サイト:https://www.akionagasawa.com/exhibition/sea-of-time-tohoku/
作品数:12種類
エディション:各35点
価格:303,000円〜605,000円(税別)/額装・送料込み/サイン&ナンバー⼊
※イメージ、サイズ、素材、他詳細および購⼊は特設サイトを確認。

【個展開催情報】
展覧会名:To Sea of Time ‒ TOHOKU
会期:2025年12月4日(木)〜2026年1月31日(土)〈予定〉
会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza(東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F
開廊時間:火〜土 11:00〜19:00(⼟曜13:00〜14:00クローズ)
休廊日:日・月・祝日
オフィシャルページ:https://www.akionagasawa.com/jp/exhibition/to-sea-of-time-tohoku/

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