「FUJI TEXTILE WEEK 2025」A-POC ABLE ISSEY MIYAKEらが参加、“織り目に流れるもの”をテーマに布の芸術祭が開幕へ
メインコンテンツとなるアート展には、国内外から注目のアーティストが参加。第2弾発表では、ISSEY MIYAKEの革新的なブランド「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」の参加が決定したほか、メディアアーティスト・永田風薫による新作発表も明らかに。永田の作品には、詩人・青柳菜摘による書き下ろしの詩が提供されるという、ジャンルを横断する詩と映像のコラボレーションが展開される予定だ。さらに、スペイン、チェコ、インドネシアからのアーティストも、富士吉田での滞在制作やリサーチを経て参加し、国際色豊かな布の表現が会場を彩る。


A-POC ABLE Team

永田風薫《家政 – 部屋と声、動作のためのサウンドトラック》2025
過去3回の開催では大巻伸嗣、落合陽一、清川あさみらが参加し、国内外で注目を集めてきたこの芸術祭は、2024年に1年間の準備期間を経て、さらに深化。参加アーティストと地域の織物事業者が協働することで、地場産業の魅力を可視化すると同時に、富士吉田のまちそのものを展覧会場へと変容させていく。
注目すべきは、学生と地域の連携によるプログラムの拡充と、誰もが参加できるワークショップやセレクトショップの展開。ファッションスクール「coconogacco(ここのがっこう)」とのコラボレーションも予定されており、今年もテキスタイルを起点に領域横断的な表現が立ち上がる。
布に息づく土地の記憶や声なき物語を辿るようなこの芸術祭で、秋の富士吉田を歩きながら、“織り目に流れるもの”を体感してみてほしい。

大木もと子《Swimming in the colors》©mizusai

平田基《波のうえのテラス、あるいは啄まれるトランチケーキ》
【プロフィール】
南條史生(なんじょう ふみお)|アート展ディレクター
1972年慶應義塾大学経済学部卒、1977年同大文学部哲学科美学美術史学専攻卒。森美術館館長(2006–2019)を経て、現在はアーツ前橋特別館長、十和田市現代美術館総合アドバイザーなどを務める。ヴェネチア・ビエンナーレなど多数の国際展でディレクターを歴任。
丹原健翔(たんばら けんしょう)|アート展キュレーター
1992年生まれ。ハーバード大学美術史学科卒。アーティストとしての活動のほか、「未来と芸術」展(森美術館、2019)など、国内外でキュレーションを手がける。
【開催情報】
展覧会名:FUJI TEXTILE WEEK 2025
会期:2025年11月22日(土)〜12月14日(日)
休館日:11月25日(火)、12月1日(月)、12月8日(月)
時間:10:00〜17:00(会場により16:00閉館、最終入場は各会場の閉館30分前)
会場:山梨県富士吉田市 下吉田本町通り周辺地域
チケット:
・前売り 一般2,000円/学生1,500円
・当日 一般2,500円/学生2,000円
・高校生以下、18歳未満、65歳以上、障がい者と付添1名、富士吉田市民は無料(要証明書提示)
チケット販売:ArtSticker、Peatix、アソビュー!、下吉田観光案内所(紙チケット)
公式サイト:https://fujitextileweek.com
Instagram:@fujitextileweek
X(旧Twitter):@FUJITEXTILEWEEK