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8/29(金)よりart cruise gallery by Baycrew'sにて開催、宇佐美雅浩個展「Manda-la Somewhere」―記憶と現在が交差する曼荼羅のような写真群

Aug 28, 2025
東京・虎ノ門のart cruise gallery by Baycrew’sでは、2025年8月29日(金)から11月3日(月・祝)まで、写真家・宇佐美雅浩による個展「Manda-la Somewhere」が開催される。

8/29(金)よりart cruise gallery by Baycrew'sにて開催、宇佐美雅浩個展「Manda-la Somewhere」―記憶と現在が交差する曼荼羅のような写真群

Aug 28, 2025 - NEWS
東京・虎ノ門のart cruise gallery by Baycrew’sでは、2025年8月29日(金)から11月3日(月・祝)まで、写真家・宇佐美雅浩による個展「Manda-la Somewhere」が開催される。

本展で紹介される「Manda-la」シリーズは、宇佐美が学生時代から25年以上にわたり継続しているライフワークとも言える作品群。各地の人物と文化的背景をリサーチと対話を通して捉え、それを仏教絵画の曼荼羅のように一枚の写真へと昇華させる。特徴的なのは、一切の合成を用いない構成と演出による表現手法。まるで舞台芸術のように緻密に設計された画面は、その土地の歴史と人々の営みを濃密に映し出す。

展示では、初期作品から2024年に制作された最新作《大林春美 東広島 2024》までを一挙に公開。《大林春美 東広島 2024》では、戦時中に原爆被害者の救護にあたった地域の歴史や、東広島の酒造文化を背景に、壮大なスケールで物語が繰り広げられている。また、広島で500名以上の協力者とともに制作された《早志百合子 広島 2014》も併せて展示される。そこには、「記憶を未来へ繋ぐ」という力強い意思が込められているようにも見える。

戦後80年という節目にあたる本年、本展は過去と未来の接続点として、鑑賞者に新たな視点をもたらす契機となるだろう。

会期中の9月27日(土)には、写真家・土田ヒロミと宇佐美雅浩によるトークイベントが開催される。長年にわたり「ヒロシマ」をテーマに被写体を追い続けてきた両者が、被爆地で出会った一人の女性をそれぞれの視点から11年間にわたり記録してきたという共通点を持つこの対話は、記録するまなざしの交差点とも言えるだろう。戦後80年という節目だからこそ開かれるべき、重みある時間となりそうだ。

【プロフィール】

宇佐美雅浩
1972年千葉県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。東京を拠点に活動。「Manda-la」シリーズを中心に国内外で個展・グループ展を多数開催。主な展覧会に「マツモト建築芸術祭 2024 ANNEX」(長野)、「Recollection ⇆ Vision 東広島の過去・現在・未来」(東広島市立美術館)など。

【開催情報】
展覧会名:Manda-la Somewhere
会期:2025年8月29日(金)〜11月3日(月・祝)
会場:art cruise gallery by Baycrew’s
東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー3F SELECT by BAYCREW’S内
開館時間:11:00〜20:00(最終入場 19:30)
観覧料:無料
協力:東広島市立美術館、株式会社アランビック、ミヅマアートギャラリー

トークイベント:「写真家・土田ヒロミ × 宇佐美雅浩 トークイベント」
日時:2025年9月27日(土)14:00〜
会場:art cruise gallery内
※要予約。9月1日より公式サイトにて予約受付開始

公式サイト:https://artcruisegallery.com/

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