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8/16(土)から静岡市美術館で「柚木沙弥郎 永遠のいま」、型染から最晩年のコラージュまで約300点を一堂に

Aug 16, 2025
静岡市美術館では、2025年8月16日(土)から10月13日(月・祝)まで、展覧会「柚木沙弥郎 永遠のいま」を開催する。

8/16(土)から静岡市美術館で「柚木沙弥郎 永遠のいま」、型染から最晩年のコラージュまで約300点を一堂に

Aug 16, 2025 - NEWS
静岡市美術館では、2025年8月16日(土)から10月13日(月・祝)まで、展覧会「柚木沙弥郎 永遠のいま」を開催する。

2024年に101歳で逝去した染色家・柚木沙弥郎(1922-2024)は、柳宗悦らの民藝思想と出会い、芹沢銈介のもとで染色を学び、静岡県でも修業時代を過ごした。

柚木沙弥郎《型染布「2016」》 2016年 日本民藝館

柚木沙弥郎《注染ロマネスク文布》(部分) 1959年 日本民藝館

柚木沙弥郎《小鳥》 1992年 坂本善三美術館

本展は、型染による染色作品を軸に、版画、コラージュ、絵本、立体作品など、ジャンルの垣根を越えた表現世界を一望する構成。初公開となる最晩年のコラージュを含む約300点の作品と資料が並ぶ。75年にわたる創作活動の全貌を示すだけでなく、国内外ゆかりの都市をテーマにした特集展示も設けられ、作家をめぐる旅の記憶が息づく。

柚木沙弥郎《ならぶ人ならぶ鳥》 1983年 世田谷美術館

柚木沙弥郎《型染布2018》 2018年 撮影:乾剛

柚木沙弥郎《『トコとグーグーとキキ』絵本原画》 2004年 公益財団法人 泉美術館

「物心がついたのは80歳になってから」と笑う柚木の言葉通り、晩年もなお新しい表現に挑み続けた姿は、自由な造形と豊かな色彩に結晶している。静岡との縁、そして暮らしの中に見出した喜びが、作品ののびやかな形と生命力に宿る。観る者は、今を慈しむ感覚を呼び覚まされるだろう。

【作家プロフィール】
1922年、東京生まれ。東京帝国大学美学美術史学科在学中に学徒出陣し、終戦後は倉敷の大原美術館に勤務。芹沢銈介との出会いを契機に染色を志し、由比の正雪紺屋で修業。日本民藝館展や国画会などで作品を発表し、女子美術大学工芸科教授・学長も務めた。1980年代以降は版画、ガラス絵、絵本、立体作品など制作領域を広げ、インテリアショップや企業との協働でも知られる。2024年逝去。

【開催情報】
展覧会名:柚木沙弥郎 永遠のいま
会期:2025年8月16日(土)~10月13日(月・祝)
会場:静岡市美術館
開館時間:10:00~19:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜(9/15、10/13は開館)、9/16(火)休館
観覧料:一般 1,400円(1,200円)、大高生・70歳以上 1,000円(800円)、中学生以下無料
※()内は前売および当日に限り20名以上の団体料金
※障がい者手帳等をご持参の方および必要な付添の方原則1名は無料
URL:https://shizubi.jp/exhibition/20250816_yunoki/250816_01.php

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