「世の中の流行に媚びることなく、素直に心地よいと感じる家具を作りたい。」「あるべき家具の理想のカタチを思い描きながら、ていねいに魂を吹き込んでいくことで＜Ritzwell＞のデザインは完成する。」という＜Ritzwell＞の家具作りに向けたこの想いを体現すべく、職人と手しごとにフォーカスした展示空間が展開される。永く愛される家具作りを目指す＜Ritzwell＞のこだわりが詰まっている店内で、職人との対話を通して日本人の緻密な職人技を体感いただきたい。

職人の経験や感性、技術力が座り心地や見た目の美しさに影響する “椅子張り” や “手縫い”。＜Ritzwell＞では一部の商品を除き、敢えて手間のかかる “手しごと” にこだわる。このこだわりは、機械では表現できないディテールへの美しさの追求によるものだ。そして、ライン生産による分業ではなく一人の職人が下張りから仕上げまでを担当する事で、見えない部分まで作り手の拘りや気遣いが感じられる家具を作りたいという思いが込められている。人の手によって生まれる感覚的な曲線、その曲線は家具に奥行を与え、そこから生まれる自然発生的な陰影が上質な素材と相俟って五感をたのしませてくれる。家具には “道具” として以上に、そうした私たちの心の豊かさを育む力、可能性があると＜Ritzwell＞は考えている。

「Ritzwell 表参道 SHOP & ATELIER」では、家具の展示とともに、家具が作られていく過程や職人たちの仕事を間近で見ることができ、家具の新たな魅力に触れ、人とモノ、人と人との接点が希薄となりがちな現代において、手間暇を惜しない営みの豊かさを感じてもらいたいと＜Ritzwell＞は考えている。

DESIGNART TOKYO 2024では、期間中職人が常駐し「リッツウェル 家具と手しごと」展を開催する。東京の中心地で、日常から少し離れて「家具」と向き合うことで、「モノ作りの原風景」を感じていただきたい。

「リッツウェル 家具と手しごと」展
10月18日（金）〜10月27日（日）
場所:Ritzwell 表参道 SHOP & ATELIER
時間:11:00〜19:00
※10月18日（金）は11:00〜16:00
※10月23日（水）は定休

DEMONSTRATION

CONSTANTINO
10月18日（金）〜10月20日（日）、 10月26日（土）〜10月27日（日）
日本的な繊細さと古典的な技法で作り上げた、流れるように滑らかな木部のラインとクラシカルなフォルム。2024年新商品。

GQ TABLE
10月21日（月）〜10月22日（火）、 10月24日（木）〜10月25日（金）
ステンレス、厚革、木の異素材からなる、カンティレバータイプのサイドテーブル。レッド・ドット・デザイン賞 2024（ドイツ）受賞。

糸島シーサイドファクトリー × 表参道 SHOP & ATELIER
2019年、自然豊かな福岡県糸島市に、職人たちの働く環境を第一に考えた自社工場『Ritzwell 糸島シーサイドファクトリー』を設立した。「家具を設計図通りに製作しただけでは人に感動を与えることはできない。そこに、作り手の感性や経験が加わる事で永く愛される家具が完成する。」という想いから、玄界灘を臨む自然豊かな地を選んだという。設立当初は10名ほどだった職人も現在20名となり、ここでは、通常の製作以外にも、開発拠点としても重要な役割を果たす。そして2022年、30周年を迎えた＜Ritzwell＞は、東京・北青山に『Ritzwell 表参道 SHOP & ATELIER』をオープンした。これまでのインテリアショップにはない、職人の仕事をライブで伝え、職人とのコミュニケーションを通して家具の魅力を知ってもらうための新しい試みだ。職人は常駐はしていませんが、不定期で糸島シーサイドファクトリーからやってきて、アトリエで家具作りを行っている。