10月21日（月）には、編集者の山田泰臣氏とShare Architecture（ATELIER GALLERY）の志摩直一氏をゲストに迎え、アート・トークを開催する。1930年代から50年代にかけてのISOKONの歴史に焦点を当てた内容となる予定だ。

ISOKON / アイソコン
1934年にジャック&モリー・プリチャード夫妻と建築家ウェルズ・コーツによって竣工されたミニマムフラッツの集合住宅「ISOKON（アイソコン）」は、当時のイギリスにおけるモダニズム建築の最先端だけでなく、新しい都市生活に対する革新的な構想を表現した実験的な建築として知られている。1935年には、バウハウス創設者のヴァルター・グロピウスをはじめ、ラースロー・モホリ=ナジ、マルセル・ブロイヤーと共に、新しい家具を開発する「Isokon Furniture Company」を設立した。
この会社は、プライウッドの技術的および美的可能性を示し、1930年代のイギリスの国際的なデザインを牽引した。彼らの功績は今の時代も受け継がれ、ISOKONの家具は現在も製造されている。

今回の展示では、第二次世界大戦勃発前までにデザインされた初期のモデル5点を展示し、戦後に廃墟と化していた建物の衰退から2000年代に興った修繕プロジェクトを経て生まれ変わった現在の建物も含め、Pritchard Family, The Isokon Gallery Trust, Isokon Plusの協力のもと、貴重なアーカイヴ写真と共にその注目すべきストーリーを紹介する。時代を超えても色あせることのないISOKONの優れたデザインを、ATELIERMOを通して感じていただきたい。

ISOKON and the Bauhaus in Britain
10月18日(金)〜26日(土)
ATELIERMO（アトリエ・エムオー）
東京都港区南青山1丁目1-1 東館1F

アート・トーク
2024年10月21日 (月)
18:30：開場　19:00：スタート（約1時間ほどを予定）
登壇者
編集者 / 山田泰巨
Share Architecture (ATELIER GALLERY) / 志摩直一

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe9x_sOAxE5-qkITAaMNQulJvDegbq1fn8BytQyknWLi1W8AQ/viewform
予約はURLから（先着順に席を用意）
席に限りがある為、立ち見となる場合がある。
料金：無料

ISOKONの家具について
企画展「ISOKON and the Bauhaus in Britain」で展示。
ISOKON展示家具５点は販売可能となり、予約も受け付ける。

Long Chair：546,000円（税抜）
マルセル・ブロイヤーのロングチェアのデザインは、通常の椅子よりも広い面積に体重を分散させ、より快適な座り心地が提供される。

Nesting Tables (Large)：8,6000円（税抜）
Nesting Tables (Medium)：8,6000円（税抜）
1936年にマルセル・ブロイヤーによってデザインされた5つのシリーズの一つであり、その後20世紀の家具デザインのランドマークとみなされているネスティングテーブル。1.5mmの層を7枚重ねた11mmのバーチプライウッドの1枚から形成され、切り出されている。

Penguin Donkey：195,000円（税抜）
オリジナルのIsokon Penguin Donkeyは、ペンギンの文庫本を収納するのに最適なサイズに設計されている。流れるような有機的なスタイルは、その顕著な曲線に合わせて薄いプライウッドの層を使用。

Isokon Gull：55,000円（税抜）
カモメのブックスタンドは、第二次世界大戦によりプライウッド不足のため1939年に生産が中止されるまで、最初に15個のみ生産された。エゴン・リスのペンギンドンキーの小さな兄弟としてデザインされたカモメは、彫刻的なデザインで、その名前が示すように、鳥を思わせる横顔をしている。

Isokon Tray& Stool ：192,000円（税抜）
驚くほど軽いIsokonスツールは、1930年代後半にローン・ロード・フラッツのIsobarレストラン・アンド・クラブで初めて見られた。機能とフォルムを融合させたシンプルなIsokonトレイはIsokonスツールにぴったりと収まり、小さなサイドテーブルになる。

ATELIERMO
IG：https://www.instagram.com/ateliermo_/
2023年11月、青山一丁目にオープン。アートと自然が融合する空間をキューレートし、アトリエのような雰囲気を持つこのショップでは、職人による手工芸とアート、家具、ワードローブなどを取り扱う。
ここでは、デザインに存在するある素材からあるモノへの「変遷の美」に焦点を当てる。想像力の境界を超えた、革新的な取り組みであるのが特徴といえるだろう。