畑オタクのためのプロダクト「KEIMEN」、 民俗写真家 芳賀日出男の写真を使用したTシャツを発売。
世界一祭りが多くて面白い国、日本。その起源は豊作を祈るという思いや、疫病の克服したいという願いから生まれたものであると云われている。
その日本中の祭りを70年に渡り撮り続けている写真家が芳賀日出男氏だ。KEIMENは「日本文化と農」を考える中で芳賀氏に辿り着き、息子で写真家でもある芳賀日向氏にインタビュー敢行。その出会いから芳賀氏のフォトプリントTシャツが生まれた。
今回使用する写真は、豊作の祈りの原点ともいえる「稲の種」、新年に向けての準備でもある催事「榊鬼」、豊作を祝う「田植え踊り」の3種。
KEIMEN PRODUCT
「芳賀日出男 x KEIMEN PHOTO PRINT T」
一粒の種から 愛知県大治町 1956年
稲の種佅(たねもみ)を手に握り、田の神に豊作を祈りながら水田にまく。
握りしめた拳の間から種佅は水苗代にまかれ静かに沈んでいく。田の神に稲霊(いなだま)のよみがえりを祈る。
日本の年中行事や郷土芸能は、稲に関係したものが一番多い。
それは、日本と農耕の歴史の長さに関係があり、人の生涯を稲の1年間に集約して観る人生観に起因する。
稲は日本人にとって単なる栽培植物以上のものがあり、田の神への日本人の心を写真に撮るという芳賀氏のライフテーマを象徴する一枚。
山屋(やまや)の田植え踊り 岩手県紫波町 1965年
岩手県紫波(しわ)町山屋(やまや)では雪で覆われた大地の上で小正月(1月15日)に田植え踊りを行う。
子どもたちが大地を強く足で踏みしめ、大地にひそむ邪悪な霊を追い出し、田の神様を迎え、春を呼ぶ。女装した青年たちが大きな花笠をかぶり、激しくくるくる廻して踊る。華やかな踊りで神様に喜んでもらうのだ。
青年たちは地区の家々を訪れて幸を与えていく。この時期最大の娯楽であった。
榊鬼 愛知県北設楽郡東栄町月 1972年
芳賀氏に影響を与えた折口信夫(おりくちしのぶ)の教えの中で「昔の日本人は、神様は祖先が神になったと考えていた。しかしその神とは違って、季節の変わり目に人間の姿をして祭りに訪れる神がいる」というものがあった。
芳賀氏は、神が人間の姿をしているならば写真に撮れると思い、以来、「訪れ神」を撮ることは彼の人生での大きな柱となった。愛知県の秘境、奥三河に11月から1月にかけて十数か所で夜を徹して行われる「花祭」という神楽がある。
山の神の化身である榊鬼は湯立ての伽の前に立ち、力強く大地を踏む。この所作を反閇(へんばい)といい、地下にひそむ悪霊を制圧する。
鎌倉時代に伊勢からやってきた山岳修験道者によって伝えられたという。
芳賀日出男 x KEIMEN PHOTO PRINT T
PRICE : ¥10,890(TAX IN) SIZE : L,XL
■ KEIMEN公式サイトにて、一部先行予約受付中 https://keimen.official.ec/
■8月20日(土) より、KEIMEN卸先店舗及び、KEIMEN公式サイトにて、販売開始 https://keimen.official.ec/
問い合わせ先 KEIMEN(カイメン) MAIL :keimenproducts@gmail.com / Instagram : @keimen_products