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Loro Pianaがモンゴルの草原とカシミヤ生態系を支援する「Resilient Threads」プロジェクトを推進

Aug 31, 2026
<Loro Piana(ロロ・ピアーナ)>が、モンゴル・ウランバートルで8月17日から28日まで開催されたUNCCD(国連砂漠化対処条約)COP17に参加。2025年に始動した「Resilient Threads(レジリエント・スレッド)」プロジェクトの取り組みを発表した。

Loro Pianaがモンゴルの草原とカシミヤ生態系を支援する「Resilient Threads」プロジェクトを推進

Aug 31, 2026 - NEWS
<Loro Piana(ロロ・ピアーナ)>が、モンゴル・ウランバートルで8月17日から28日まで開催されたUNCCD(国連砂漠化対処条約)COP17に参加。2025年に始動した「Resilient Threads(レジリエント・スレッド)」プロジェクトの取り組みを発表した。

LVMHグループのメゾンである<Loro Piana>が展開する「Resilient Threads」は、モンゴル東部・スフバートル区を中心に、カシミヤ協同組合や遊牧民のコミュニティ、草原の生態系を支援する複数年にわたるプログラム。気候変動や異常気象による複合的な課題に対し、人・動物・環境の健康を相互に関連するものとして捉える「ワンヘルス(One Health)」のアプローチを軸に、生物多様性の保全や地域のレジリエンス強化に取り組んでいる。

初年度には、地域での取り組みをつなぐ「ワンヘルス・ネットワーク」を立ち上げたほか、18分野から集まった30名の専門家を対象とした研修を実施。10カ月にわたるプログラムを経て、王立獣医科大学(RVC)およびリエージュ大学から認定を取得した。また、スフバートル・ソムでは多分野の専門家による移動式ワンヘルスハブを試験的に実施し、約75名の牧畜民を支援。人の健康診断やカウンセリング、治療に加え、獣医療の相談・検査、羊毛の刈り取りに関するトレーニングまでを一つの場で提供した。

生物多様性の保全においては、スフバートル区の玄関口に「ムンクハーン生物多様性センター」を開設。生物多様性や放牧地の保全・再生を推進する拠点として、植物の生産や種子販売、伝統的な環境知識の普及、乳製品の販売、学校訪問など、地域に根ざした活動を行っている。

また、モンゴル東部の草原地帯で深刻な被害をもたらす「ゾド(厳冬・大雪災害)」についても調査を実施。2025年には、極端気象現象による影響をワンヘルスの視点から詳細に分析し、その知見や提言を地域および国レベルの気候リスク対策に反映した。遊牧民に対しては、家畜のワクチン接種や駆虫、家畜用シェルターの維持・補強、医療サービスの利用、女性の健康に関する研修、季節に応じた放牧地管理など、気候変動への適応に向けた取り組みを推進している。

プロジェクトのもう一つの重要な柱が、モンゴル固有の「バヤンデルゲル・レッド・ゴート」の保全だ。同品種は、モンゴルでも最高品質とされる天然ライトグレー・カシミヤを産出するヤギとして知られるが、2023年から2024年にかけて発生したゾドにより存続の危機に直面。バヤンデルゲル・ソムでは飼育ヤギの約45%が失われ、そのうち約80%がバヤンデルゲル・レッド・ゴートだったという。これにより、このヤギに生計を依存する1,000戸以上の遊牧民世帯も影響を受けた。

そこで「Resilient Threads」では、人工授精による繁殖群の回復を進めるとともに、カシミヤの品質と生産性の向上、遊牧民の所得増加と地域のレジリエンス強化を目指す。初年度となる2026年には、650頭を超える新たな子ヤギが誕生した。

<Loro Piana>にとって、こうした活動は最高品質の原材料を安定的に確保するだけでなく、原材料の生産に携わる人々や地域社会の持続可能性を支える取り組みでもある。同メゾンはペルー、モンゴル、ニュージーランドなど世界各地の調達パートナーと長期的な関係を築き、現地の能力強化や高品質なサプライチェーンの維持を支援している。

モンゴルとの関係は40年以上に及び、<Loro Piana>は同国のカシミヤ調達において長年取り組みを続けてきた。ウランバートルにはイタリア国外で唯一となる紡績工場を運営し、現地の協同組合や熟練した牧畜民との長期的な関係を通じて、カシミヤ生産の伝統と技術の継承にも取り組んでいる。

さらに2019年からは、SFA(Sustainable Fibre Alliance)などと連携し、責任あるカシミヤ・サプライチェーンのための認証プロトコルの策定にも参画。2021年には、認証を取得したカシミヤ製品の第一号が誕生した。2024年には、SFAへの寄付を通じてゾドの被害を受けたモンゴルの地域社会を支援し、家畜の再確保などにも貢献している。

「Resilient Threads」は、LVMHグループが掲げる環境戦略「LIFE 360」とも連携。責任ある調達と生態系の保護を推進し、2030年までに500万ヘクタールの自然生息地を回復するというグループの目標を、現地でのパートナーシップを通じて具体化するプロジェクトとして位置付けられている。

最高品質のカシミヤを生み出す土地と、そこに暮らす人々、動物、生態系を包括的に支える<Loro Piana>。素材そのものの品質だけでなく、その背景にある環境とコミュニティの未来に目を向けることで、ラグジュアリーにおける責任あるものづくりの新たなあり方を示している。

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