宮原の作品は、肉体が持つ形（KATAMARI 塊）に内在する魂を描き出す。その魂は自由に変化し、多種多様な形状に変わっていく。その中から現れる肉体の持つ不思議な形を捉えていく作業は、壮大な宇宙の中の微細と巨大を探すような作業だ。

宮原は、真言密教の金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅の概念—内なる宇宙から外なる世界へ、また外なる世界から内なる宇宙へ—の着想を得て、写真というメディアを通じて人間の肉体を再解釈する。細部から広大な世界、そしてその逆の視点へと観る者を引き込む。

宮原夢画 「KATAMARI」、2024 年 ピグメントプリント
84.1 x 56 cm

宮原夢画 「KATAMARI」、2024 年 ピグメントプリント
84.1 x 56 cm

宮原夢画 「KATAMARI」、2024 年 ダイプリント
26.7 x 40.3 cm

個展概要
宮原夢画「KATAMARI 塊」
会期: 2024年 12月20日(金) – 2025年 1月25日(土) [冬季休廊: 2024年 12月29日(日) – 2025年 1月6日(月)]
会場: タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム