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229 GALLERYにて、岡田舞子による写真展「Retina」を開催

May 14, 2024
229 GALLERYにて、岡田舞子による写真展「Retina」を5/11(土)〜6/10(月)まで開催中。

229 GALLERYにて、岡田舞子による写真展「Retina」を開催

May 14, 2024 - NEWS
229 GALLERYにて、岡田舞子による写真展「Retina」を5/11(土)〜6/10(月)まで開催中。

岡田は日常生活に潜む問い、その本質へストレートに迫る作品を発表してきた作家である。本展示で関心を寄せたのは“人工的な光”。それは岡田自身の震災の経験に基づいており、人々が営む生活のわずかな輪郭を照らす人工の光を失った夜の街並みは、人工の光そのものが日常における安定の象徴であったことを反証する。人間がつくりだした曖昧な性質を持つ光が屈折し、異なる速度を帯びて結することで顕れたイメージはわたしたちの目に何を訴えかけるのだろうか。

statement
18歳の頃、地元で地震が発生し、その影響で1週間ほど停電が続いた。夜は街中の灯りがないためか見たこともないほどの美しい星空が広がっているのが見えた。しかし、同時にその闇に包まれた街並みは、私にとっての安定を一変させた。光がなければ私は何もすることができなかった。この時から私は人工的な光に対して関心を持ち、同時に安らぎとも呼べる感情を抱くようになったのかもしれない。

飛行機や電車の中から見る都市の輝きや夜の住居の窓辺の光を観察する。その中には目には見えない人々の営みが垣間見える。私はこれらの人工的な光を、人の細胞の一部として捉えてきた。その光の側面を具体化するためカメラのセンサーを使用した。頭部にヘッドライトを装着し、その光をガラス越しにセンサーに向けた。このプロセスによって記録される光の屈折は浮遊するイメージとして書き出される。センサーが作り出した像はまるで新たな眼として機能し、頭部に装着したヘッドライトは私の手のように光を描き出す手段として作用した。

岡田舞子 (Miko Okada)
1993 年 岩手県出身。2014 年に日本写真芸術専門学校を卒業。2019 年Nonio Art Wave Award 審査員特別賞名和晃平選受賞。2023年 Lens Culture Critics’Choice Awards TOP10選出主な展示に LUMIX MEETS BEYOND 2020(アムステルダム、東京、パリ /2019)、 T3 PHOTO FESTIVALTOKYO(京橋、東京 /2020)The sound of the wind(東京、銀座/2023)など。
instagram:@miko_okada_photo 
HP

Retina
作家名:岡田舞子
会期:5月11日(土) ~ 6月10日(月)
会場:229GALLERY
住所:東京都台東区台東4-24-2
12:00~20:00 ※火水木のみ12:00~19:00(無休)
入場無料
Instagram:@229.4242

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