第72回サン・セバスチャン国際映画祭の新人監督部門に最年少で選出、「奥深い日本の暮らしを描いている」と賛され、アジア最大規模の映画祭、第28回釜山国際映画祭の A Window on Asian 　Cinema部門招待作品としてアジアプレミアを遂げた映画『霧の淵』。

主演は、オーディションで抜擢された奈良県出身の新人俳優・三宅朱莉。老舗旅館を営む家に生まれた主人公・イヒカ役を演じ、子供から大人への揺れ動く佇まいを瑞々しく表現、映画の中で存在感を放ってる。イヒカの家族を『喜劇 愛妻物語』、『滑走路』(20)でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞ほか多くの映画賞を受賞し、近作に『沈黙の艦隊』、『唄う六人の女』(23)等に出演する実力派俳優・水川あさみ、『母性』（22）、『ケイコ 目を澄ませて』（22）などの話題作に多数出演する映画界に欠かせない俳優・三浦誠己、「暴れん坊将軍」といった人気ドラマシリーズをはじめ、数々のVシネマの名作に出演する名優・堀田眞三らが演じる。

監督：村瀬大智
出演：三宅朱莉、水川あさみ、三浦誠己、堀田眞三

『霧の淵』公式サイト

© 2023“霧の淵”Nara International Film Festival

〈STORY〉
奈良県南東部の山々に囲まれたある静かな集落。
かつては商店や旅館が軒を並べ、
登山客などで賑わったこの集落で、代々旅館を営む家に生まれた1２歳のイヒカ。
数年前から父は別居をしているが、
母の咲は、父との結婚を機に嫁いだこの旅館を義理の父・シゲと切り盛りしている。
そんなある日、シゲが姿を消してしまう。

旅館存続の危機が迫る中、イヒカの家族に変化の時がやってくる――。