2021年にスタートした “ワークとプレイに適応する靴” stglitz が ELIMINATORとコラボレーション
2021年にスタートした “ワークとプレイに適応する靴” を提案するフットウエアブランド<stglitz (ステーグリッツ)>と ELIMINATOR のコラボレーションが実現。
MADE IN浅草、靴作りの伝統を受け継ぎながらも進化した革靴として、2つのモデルをリリース。
機能をプラスし革靴よりもカジュアルで、スニーカーよりもフォーマルな新しい選択肢の提案。
いずれも外観は革靴を意識しつつ、履き心地に直結する内部はスニーカー的な設計・構造をしている点が特徴。
UTILITY GHILLIE for ELIMINATOR ¥47,800 ( 税込 )
スコットランドの伝統的なギリーシューズをモダンにブラッシュアップ。
元々スベリ部分 (カカト部分) にはマイクロストッパー素材を使用し、カカトのホールド感を向上させた作りでしたが、さらに履き易さを考慮しゴムから生成された発泡スポンジ素材を増量。クッション性を高めることに成功。
また元々は一般的なシューレースのところ、を耐久性のあるケブラーコードに変更。さらにアウトドアブランド等でも使用されるプラスチックパーツを採用することで、瞬時にシューレースを緩められ、締め上げることが可能となっている。これまで面倒であったリボン結びからの解放につながっている。インソールは厚めの低反発クッションへ変更し、地面からの振動を受けにくい仕様に改良。ストレスを軽減し履き易さを追求したスニーカー仕様にアップデート。
ステッチは元々20番手の物を8番手の太番手に変更。ステッチ幅はワークブーツなどで採用されるピッチに変更する等、細部に渡り改良しELIMINATORのみの仕様としている。
NEW DEFAULT for ELIMINATOR ¥47,800 ( 税込 )
フォーマル/カジュアル、ワーク/プレイ。現代のクリエイターの様々なシチュエーションシーンに適応する為に設計された “new default = 新しい初期設定” としてのモデルをアップデート。
スベリ部分 ( カカト部分 ) のクッション性の向上、シューレースやインソールのアップデート、ステッチワークの変更は、前述のギリーシューズと同様となっている。
RAIN CANCEL YOUTUBE
https://www.youtube.com/watch?v=_boRIbLrubQ
レザーについて : ジャパンレザー
表革はマットな質感の牛革、裏革には高い通気性・耐摩耗性を有する豚革を使用。
牛革には特殊耐水加工 ” rain cancel ” を施し、水に強く雨の日でもパフォーマンスの低下を防ぐ。
プロダクトに使用している革は、全て食肉として加工される過程で出る副産物であり革にならなければ捨てられてしまう物。日本のタンナーがひとつひとつを丁寧な仕事で鞣し、『皮』を『革』にしている。” 素材の力 × デザインの力 ” によって製品に変換することで廃棄される物に新しい価値を創出し、生産と生活をアップデート。コーティングは少しずつ失われるが、徐々にリアルレザーの風合いに経年変化していく。
PARTS
https://www.youtube.com/watch?v=ipoRWFeRHQE
SOLEについて : 両モデル共通
アウトソールは張り替え可能。
アウトソールには高いグリップ性・耐久性を誇るドイツHexa4GRIP®社のHigh-GRIPソールを採用。High-GRIPソールは泥や石が詰まりにくく、舗装路のみならずオフロードでもしっかりとしたグリップ性を発揮し高い耐摩耗性が特徴。
EN ISO 13287 ( 業務用安全靴の性能検査の中で特に条件が複雑な耐滑試験 ) に準拠した最高のテスト値を持ち、過酷で多様な地形に対応し、最適なパフォーマンスを発揮するソール。
また、本コラボレート商品はソール形状をフラット型ではなく船底形状へと修正を加え、一歩足を踏み出す際の返りを考慮した作りにしている。
<stglitz ( ステーグリッツ ) >とは
2021年にスタートした ” ワークとプレイに適応する靴 ” を提案するフットウエアブランド。ブランド名stglitz ( ステーグリッツ ) はデザイナー自身が靴製作修行中に滞在したドイツの街名が由来。
コンセプトは ” creative functionalism ” 。
創造的でありながら機能的、機能的でありながら創造的。創造的 ( = 発散する ) と機能的 ( = 収斂する ) という形態において相反する2つの要素。その摩擦から生まれる新しい価値を素材・色調・構成によって表現します。
商品リリースの哲学として毎シーズンテーマを打ち出すのではなく、一貫したコンセプトの元にリリース毎に商品のレベルをアップデートしていきます。
世界各国でSDGs ( Sustainable Development Goals : 持続可能な開発目標 ) への取り組みが進む中、「local made, local support (ローカルメイド・ローカルサポート )」という理念を掲げ、積極的にアプローチしていきます。
日本の靴産業の中心地・浅草において、” made in japan ” の尊い技術を継承しながら、環境・経済・社会が統合的に循環し、地域のパワーを最大限発揮されることを目指します。
日本の靴産業の中心地・浅草。革靴の生産量は日本一を誇り、ここにしかない伝統と色褪せない再評価されるべき技術が沢山あります。2020年は、日本の靴産業創設150周年でもありました。しかし、国内の靴製造は年々縮小し、コロナも追い討ちをかけ厳しい状況下で職人が活躍する場が失われています。
『より多くの方に日本製の靴を履いてもらいたい』、『革靴よりもカジュアルで、スニーカーよりもフォーマルな新しい選択肢を提供したい』という思いで、企画・開発・生産を一貫して日本国内で行い、職人の協力のもと『安価ではない』、適正価格でハイクオリティーな靴を世界に発信していきます。
■デザイナー経歴について
Designer : 森 雅誠 ( モリ・マサノリ )
服飾学校を修了後、アパレル関連に従事しながら浅草の靴職人に弟子入りし、靴作りをスタートしました。
2014年 単身ドイツ・ベルリンに渡り、マイスターの元で靴製作に携わりました。
2016年 帰国後、Comme des Garçons, sacai, doublet, Hender Scheme等を手がける東京の靴メーカーに勤務しました。
2021年 自身のブランド 『stglitz | ステーグリッツ』 をスタートしました。
■受賞歴
2019年 日本シューズベストドレッサー賞 クラフト賞
2020年 特別企画『靴ミュージアム 日本の革靴150周年』 展示