写真家の北岡稔章による約2年ぶりとなる個展「等しく、美しい/Equally, beautiful」を吉祥寺にて3月23日より開催。
写真家の北岡稔章による個展「等しく、美しい/Equally, beautiful」を開催。 キャリアを通して人の感情の揺れ動きや不安定さの美に着目して活動してきた北岡。 5年前から花や植物を被写体に捉え、マクロレンズカメラや多重露光表現を用いながら、 不完全な自然の美しさと儚さを写真に収め続け、それらを纏めた写真集「Equally, beautiful」 を2020年に出版社applauseから刊行。 写真集刊行後、最初となる今回の個展では、写真集で使用されたフィルムから 未収録の写真も含むコンタクトプリントを中心に展示を行います。 北岡が長年追い求めているイメージをぜひご覧ください。
1986年高知県生まれ。大阪で建築を学んだ後、 ビジュアルアーツ大阪写真専門学校入学。
卒業後スタジオエビス入社。退社後、2015年独立。 https://toshiakikitaoka.com Instagram:@toshiakikitaoka
目には見えない不完全な自然に出会うため
写真家の北岡稔章による約2年ぶりとなる個展「等しく、美しい/Equally, beautiful」を開催。
これまでポートレイト作品を中心に、人の感情の揺らぎや美しさの中に垣間見える不安定さを、繊細に表現してきた北岡。
本展ではLeicaのカメラに出会ったことで撮影するようになった花や植物の写真を被写体に捉え、 小さい世界を拡大して“鮮明”に写すことができる「マクロレンズカメラ」を用いながら、 アレ・ブレ・ボケの“不鮮明”なイメージに落とし込む手法に、 水面の揺らぎやアクリルのレイヤーを加えるという独自のフィルターを通して制作した写真作品を展示します。 そこに見えるのは強く、儚く、不完全な自然の美しさ。 輪郭が曖昧になった花々の写真からは、「見えるもの」と「見えないもの」や「その間にある何か」を私たちに想像させてくれることでしょう。
花といる時間は私の知らない汚れを落としてくれ、 いつも見る東京が違って見える。 マクロの世界で見る景色は 暮らしのなかでは見えない世界である。 カメラを介してしか見ることの出来ないイメージに、 水面の揺らぎやぶらすレイヤーを足し、 さらに輪郭を曖昧にすることで、
「見えるもの」と「見えないもの」 また「その間のなにか」を
何度も往復させることを可能にする。 都会のなかで目には見えない不完全な自然に 出会うための大切な行為である。 繰り返す夕焼けのグラデーション、柔らかな雲、 空の青さは日々違う。 私はそれらに気付いて生きていたい。 ――北岡稔章
写真集 / Equally, beautiful
仕様:上製本/80ページ/フルカラー サイズ:W215×H303mm デザイン:飛嶋由馬(ampersands)
リリース:2020年5月16日/定価:5,000円(税込) ―
[写真集に関するお問い合わせ]
applause
https://applause-books.stores.jp
Tel: 03-6265-6935/E-Mail: info@ampsds.jp
個展 / Exhibition
等しく、美しい/Equally, beautiful 2022年3月23日[水]― 4月17日[日]
Prism Lab. KICHIJOJI 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-28-3ジャルダン吉祥寺113 12:00-19:00/定休日:月・火曜日