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ポール・ウォラックのアジア初個展「DIVISIBLE — 分けられる」がファーガス・マカフリー東京で開催

Sep 14, 2026
ファーガス・マカフリー東京で、ポール・ウォラックの個展「DIVISIBLE — 分けられる」が2026年9月12日(土)から11月14日(土)まで開催される。ウォラックにとってアジア初の個展となり、近作を中心に作品を紹介する。(PHOTO:Since The Day Before, 2022 Wood, string, paper, paint 96 × 53 × 31.5 cm)

ポール・ウォラックのアジア初個展「DIVISIBLE — 分けられる」がファーガス・マカフリー東京で開催

Sep 14, 2026 - NEWS
ファーガス・マカフリー東京で、ポール・ウォラックの個展「DIVISIBLE — 分けられる」が2026年9月12日(土)から11月14日(土)まで開催される。ウォラックにとってアジア初の個展となり、近作を中心に作品を紹介する。(PHOTO:Since The Day Before, 2022 Wood, string, paper, paint 96 × 53 × 31.5 cm)

ウォラックは30年以上にわたりパリを拠点に制作を続け、手作業による小規模な壁面作品から、屋外に恒久設置されるパブリック・インスタレーションまで幅広いスケールで彫刻を展開してきた。制作にあたって下絵や事前の計画を設けず、素材とのやり取りのなかで判断を重ねていく。その過程で生じる切り口や継ぎ目、隙間、加筆や修正の跡も完成した作品の一部として残される。

Heir, 2026 木、鏡、紙、糸、鉛筆、アルミニウム、絵具 210 × 125 × 92 cm

本展は、3つの形式的な軸によって構成される。一つ目は反射と、それに対する拒否。《non lieu》(2022)と《Heir》(2026)では、斜めに設置された鏡が床や壁、あるいは「不在」を映し、鑑賞者自身の顔を映さない構造が採られている。

Give and Taken, 2026 木 56 × 100 × 51 cm

Neither Nor, 2026 木、石膏、糸、紙 22.5 × 17 × 14 cm

二つ目は「拡張」を基盤とする。《Give and Taken》(2026)、《Since The Day Before》(2022)、《Neither Nor》(2026)は、あらかじめ定めた輪郭からではなく、接合部や結び目、木材同士が接する面といった単一の接点から発展していく。左右対称や中心を前提とせず、決められた鑑賞位置も設けないことで、作品の周囲を移動しながら見る構成となっている。

Divisible, 2017 木、鋼、キャンバス、絵具、紙、鉛筆 33 × 51 × 2 cm

三つ目には、木、キャンバス、鉛筆、糸、絵の具といった身近な素材の表面を接ぎ合わせ、修復する方法がある。本展のタイトルにもなった壁面レリーフ《Divisible》(2017)は、その代表的な作品として紹介される。手彫り、手組みによる制作を通じて、ウォラックは制作中に重ねた決断の痕跡を作品の表面に残している。

ウォラックと日本との関わりは、45年以上前に初めて京都を訪れたことに始まる。本人はその経験を「大きな変化をもたらす体験」と表現し、目に見えるものと見えないものの双方を含め、細部が重要であるという感覚を得たとする。資料では、その感覚が日本の「間(ま)」という概念にも通じるものとして紹介されている。

 

プロフィール
ポール・ウォラック(Paul Wallach)
パリを拠点に活動。主な個展をサン=テティエンヌ近代・現代美術館、ビニャンのドメーヌ・ド・ケルゲネック、エッセンのフォルクヴァング美術館、デン・ハーグ市美術館、ファーガス・マカフリーNY(2025年)で開催している。2018年には、ザルツブルク財団による「クンストプロジェクト・クラウトヒュゲル」のシリーズを締めくくる屋外インスタレーション《Down to the Ground》を完成させた。主な所蔵先に、バッファローのオルブライト・ノックス美術館、パリのポンピドゥー・センター、ボルチモア美術館、ノイハウスのリアウニグ美術館、ケルンのケルン彫刻公園などがある。

開催情報
「DIVISIBLE — 分けられる」
会期:2026年9月12日(土)〜11月14日(土)
会場:ファーガス・マカフリー東京
営業時間:11:00〜19:00
休廊日:日、月、祝日
ウェブサイト:https://fergusmccaffrey.com/
Instagram:@fergusmccaffrey.tokyo/

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