上田暁子、石塚元太良、森本啓太によるグループ展「Worlding − No Oars, No Shore,」開催、絵画と写真がひらく三つの世界
本展は、「世界はどのように立ち現れるのか」を出発点に、3名のアーティストがそれぞれ異なる手法で向き合う展覧会だ。

上田暁子「測量士の馬」 38 x 45.5 cm, Oil on linen, 2026

石塚元太良 「Middle of the Night #008」 96.0 x120.0 cm, C-type print, 2023/2026

森本啓太「Long Day」 Acrylic and oil on linen, 162.0 × 130.3 cm, 2023
上田暁子は、色彩や形態の変化を通して、像が現れかけては崩れていく過程や、出来事が生まれる瞬間を描く。石塚元太良は、写真表現を基点に、光や素材の扱いを拡張しながら、時間や空間が重なり合う感覚を提示する。森本啓太は、古典絵画を参照しつつ都市の日常的な風景を描き、「光」を手がかりに、現代の現実と歴史的な奥行きを重ね合わせる。
会場では、性質の異なる三つの世界が互いに接続されることなく並置される。それらを同時に体験することで、鑑賞者のなかに新たな関係や見え方が生まれていく構成となる。
プロフィール
上田 暁子
1983年京都府生まれ。2006年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2020年ブリュッセル王立芸術大学院絵画科修士課程、2023年同大学院の石版画科修了。絵画を単なる再現や表象の手段とは捉えず、事象が変質・変容していく過程や瞬間を表現する手段として追求している。2009年シェル美術賞展で家村珠代審査員賞、2011年VOCA展で大原美術館賞を受賞。2018年にはポーラ美術振興財団の在外研修員としてベルギーに留学し、以降はベルギーや上海での個展など、国内外で活動している。
Instagram:@_akikoueda
石塚 元太良
1977年東京生まれ。2004年に日本写真協会賞新人賞を受賞し、2011年文化庁在外芸術家派遣員に選出。写真集『PIPELINE ICELAND / ALASKA』で2014年度東川写真新人作家賞を受賞し、2016年にはSteidlBookAwardJapanでグランプリを受賞した。近年は、暗室で露光した印画紙を用いた立体作品や、多層に印画紙を編み込んだモザイク状の作品など、写真表現の空間性を再解釈する試みを続けている。
Instagram:@nomephoto
森本 啓太
1990年大阪生まれ。2006年にカナダへ移住し、2012年オンタリオ州立芸術大学(現・OCAD大学)を卒業。カナダで活動したのち、2021年に日本へ帰国し、現在は東京を拠点としている。バロック絵画や20世紀初頭のアメリカン・リアリズム、古典的な風俗画の技法やテーマを参照しながら、現代の都市生活の一場面を描く。2025年には金沢21世紀美術館で個展「what has escaped us」を開催した。
Instagram:@morimotostudio
開催情報
上田暁子 石塚元太良 森本啓太 「Worlding − No Oars, No Shore,」
会期:2026年6月12日(金) – 7月5日(日)
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
開館時間:11:00 – 19:00(入場は18:30まで)
休館日:会期中無休
観覧料:無料
主催:株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
協力:KOTARO NUKAGA
ウェブサイト:http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
Instagram:@pola_annex