QUI

NEWS

スープから衣食住を見つめる、21_21 DESIGN SIGHT企画展「スープはいのち」開催

Mar 23, 2026
東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、2026年3月27日(金)から8月9日(日)まで、企画展「スープはいのち」が開催される。デザイナー遠山夏未を展覧会ディレクターに迎え、スープという最小の食を入り口に、衣食住という人間の営みをあらためて見つめる企画展だ。 (PHOTO:展覧会ポスター(原画:田島征三))

スープから衣食住を見つめる、21_21 DESIGN SIGHT企画展「スープはいのち」開催

Mar 23, 2026 - NEWS
東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、2026年3月27日(金)から8月9日(日)まで、企画展「スープはいのち」が開催される。デザイナー遠山夏未を展覧会ディレクターに迎え、スープという最小の食を入り口に、衣食住という人間の営みをあらためて見つめる企画展だ。 (PHOTO:展覧会ポスター(原画:田島征三))

水と食材を火にかけるというシンプルな行為から生まれるスープ。その一杯には、素材の気配、熱の移ろい、土地の歴史、身体の感覚、器や食空間の佇まいなど、さまざまな層が折り重なる。小さな器のなかで外側の世界と内側の世界が溶け合うその構造を通して、衣食住を支える「包まれる身体」という原理へと目を向ける。

遠山夏未によるコンセプトスケッチ

遠山夏未によるコンセプトスケッチ

遠山夏未によるコンセプトスケッチ

便利さが進んだ現代の暮らしのなかで、衣食住を支える仕組みや環境の感覚は少しずつ遠のきつつある。水や塩、野菜といった素材の物質としての気配や、熱とともに変化するさま、匙を運ぶ“食べる”という所作の繊細な動き、香りや記憶といった感覚の重なり。そうした目に見えにくい感覚を手がかりに、生活を形づくる環境のデザインをひもといていく。 

会場では写真やインスタレーション、香り、布、音など多様な表現が交差する。展示空間は「包む」「味わう」「満たす」など12の動詞を軸に構成され、はじまりへの回帰から再生、分かち合いへと至るいのちの循環を身体感覚で体験していく流れとなっている。 

 

津田 直「Grassland Tears, Omotedate #1」©Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film 所蔵:青森県立郷土館(縄文時代草創期、表館遺跡出土)

ISSEY MIYAKE+林 響太朗+長尾智子「色を纏い、色を味わう(仮題)」 映像:林 響太朗

「最小限の衣食住を象徴するスープ」 撮影:遠山夏未

山フーズ(小桧山聡子)「食べられる器」

さらに対応する作品にはレシピが添えられ、来場者はそれらを集めながら展示を巡る。持ち帰ったレシピが、鑑賞後の「つくる」「味わう」へとつながり、体験が日常へとゆるやかに広がっていく。 

参加作家には、津田直、能作文徳+常山未央、和泉侃、岡篤郎、ISSEY MIYAKE、長尾智子、関口涼子、高橋孝治など、分野を横断するクリエイターが名を連ねる。写真、映像、食、空間、デザインといった多様なアプローチを通して、「包む」という視点から衣食住の関係が立体的に立ち上がる。 

スープという小さな器から広がる、身体と暮らしの風景。五感をひらきながらたどることで、私たちの生活を支える衣食住のはじまりにそっと触れる時間が生まれる。

 

参加作家
和泉 侃、ISSEY MIYAKE、veig、岡 篤郎、岡本憲昭、加藤奈摘、佐藤政人、志鎌康平、関口涼子、高橋孝治、田中義久、津田 直、常山未央+能作文徳、遠山夏未、長尾智子、NOTA&design(加藤駿介、加藤佳世子)、野村友里、林 響太朗、UMA/design farm(原田祐馬、津田祐果)、山フーズ(小桧山聡子)

レシピ出展
遠山夏未、長尾智子、野村友里、船越雅代、細川亜衣、山フーズ(小桧山聡子)

テキスト出展
有元利彦、今道友信、LTshop(松田沙織)、小池一子、早川茉莉、他

プロフィール

遠山夏未


遠山夏未(Toyama Natsumi)
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。イッセイ ミヤケで衣服のデザインに携わる一方、「衣」「住」が身体を外側から包み、「食」が身体を内側から包むという視点から“スープ”に着目し、身体空間をデザインする活動を行う。著書に『ポタージュ −野菜たっぷり家族のスープ−』(池田書店、2014年)。
Instagram:@horo_kitchen

開催情報
21_21 DESIGN SIGHT企画展「スープはいのち」
会期:2026年3月27日(金)– 8月9日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
開館時間:10:00–19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜日(5月5日は開館)
入場料:一般1,600円/大学生800円/高校生500円/中学生以下無料
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援:文化庁、経済産業省、港区教育委員会
特別協賛:三井不動産株式会社
協賛:株式会社三宅デザイン事務所、株式会社イッセイミヤケ
展覧会ディレクター:遠山夏未
アートディレクター:田中義久
グラフィックデザイン:centre Inc.
会場構成:常山未央+能作文徳
音響設計:岡 篤郎
テキスト:保田園佳
企画協力:小池一子
ウェブサイト:https://www.2121designsight.jp/program/soup/
Instagram:@2121designsight

NEW ARRIVALS

Recommend