QUI

NEWS

「ベルナール・ビュフェと写真 ーカメラがとらえたビュフェとその時代、そして 21 世紀へ」、写真が映した画家ベルナール・ビュフェのもうひとつの肖像

Mar 31, 2026
ベルナール・ビュフェ美術館で、「ベルナール・ビュフェと写真 ーカメラがとらえたビュフェとその時代、そして 21 世紀へ」が2026年4月3日(金)から9月1日(火)まで開催される。本展は、画家ベルナール・ビュフェと写真との関係に焦点を当て、戦後から現代に至る写真表現の変化をたどる展覧会だ。(PHOTO:リュック・フルノル《サン= トロペ、1958》1958 年、ゼラチン・シルバー・プリント、ベルナール・ビュフェ美術館、©Luc Fournol)

「ベルナール・ビュフェと写真 ーカメラがとらえたビュフェとその時代、そして 21 世紀へ」、写真が映した画家ベルナール・ビュフェのもうひとつの肖像

Mar 31, 2026 - NEWS
ベルナール・ビュフェ美術館で、「ベルナール・ビュフェと写真 ーカメラがとらえたビュフェとその時代、そして 21 世紀へ」が2026年4月3日(金)から9月1日(火)まで開催される。本展は、画家ベルナール・ビュフェと写真との関係に焦点を当て、戦後から現代に至る写真表現の変化をたどる展覧会だ。(PHOTO:リュック・フルノル《サン= トロペ、1958》1958 年、ゼラチン・シルバー・プリント、ベルナール・ビュフェ美術館、©Luc Fournol)

19世紀に技術が確立された写真は、その後急速に普及し、20世紀には社会や文化のなかで重要な役割を担うようになった。戦後パリで若くして成功を収めたベルナール・ビュフェもまた、写真家たちのレンズの前に立つ存在だった。ロベール・ドアノーやリュック・フルノルといった同時代の写真家たちは、早熟の天才として注目を集めたビュフェを被写体として捉え、その姿は雑誌『パリ・マッチ』などを通して広く紹介されていく。そうして流通した写真は、画家ベルナール・ビュフェというイメージを形づくる一つの要素となった。

本展は、写真とベルナール・ビュフェの関係から、画家を取り巻く視線の歴史をたどる展覧会でもある。写真のなかのビュフェと、彼自身が描いた自画像を見比べるとき、メディアによって形づくられたイメージと、画家が自ら描いた像とのあいだにある距離や緊張が見えてくる。

 

シャルル・ビュフェ《1940 年3 月31 日、サン=カスト:ベルナールとクロード》1940 年、© Blanche Buffet

クロード・ビュフェ《ラルク城のベルナール・ビュフェ、1960 年》1960 年、© Blanche Buffet

展示は、ビュフェの家族による写真から始まる。父シャルル・ビュフェが撮影した写真には、まだ画家になる前の幼いベルナールの姿が収められている。一方、兄クロード・ビュフェが撮影した写真には、画家として活躍する彼の姿が写る。家族という近い距離から向けられたカメラは、公的なイメージとは異なる、私的な表情を捉えている。

 

リュック・フルノル 《カマルグの闘牛場》1958 年 ゼラチン・シルバー・プリント ベルナール・ビュフェ美術館、©Luc Fournol

また、写真家リュック・フルノルによる作品も紹介される。フルノルは写真家であると同時にビュフェの友人でもあり、アトリエに出入りすることのできた数少ない人物だった。彼が撮影した写真には、制作の合間の穏やかな時間や、親密な空気をまとったビュフェの姿が残されている。

 

ベルナール・ビュフェ 《自画像》1955 年、カンヴァスに油彩、静岡新聞

さらに、戦後の雑誌や写真によって形成された「ビュフェ・イメージ」と、ビュフェ自身が描いた肖像画との関係にも目を向ける。若くして成功した画家としてメディアに登場する姿と、あえて似姿から離れた自画像とを並べて見るとき、画家が自らの像をどのように引き受け、あるいはずらしていたのかという視点にも触れられる。

 

南川三治郎、1980 年、ベルナール・ビュフェ美術館© 南川三治郎

撮影:桑原英文、1987 年

1980年と1987年の日本訪問時に撮影された写真も見どころの一つ。写真家の南川三治郎と桑原英文がそれぞれ撮影した記録には、日本を訪れたビュフェの姿が収められており、これまで公開されてこなかった写真も紹介される。

 

フィオナ・タン《人々の声 東京》2007 年、写真インスタレーション、 額装されたカラー写真305 枚、ベルナール・ビュフェ美術館 © Fiona Tan, Courtesy of Wako Works of Art

杉本博司《フォトジェニック・ドローイング 005 ルイーザ・ガルウェイとホレーシア・フィールディング、レイコック・アビー、1842 年8 月29 日》2009 年、調色銀塩写真、ベルナール・ビュフェ美術館 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

そして展示の後半では、ベルナール・ビュフェ美術館が収蔵する現代写真コレクションへと視点が広がる。フィオナ・タン、杉本博司、川内倫子、米田知子、松江泰治らの作品を通して、ビュフェの時代から今日に至るまでの写真表現の変化を感じ取ることができる。

写真というもう一つの視線を通して見つめ直すとき、ベルナール・ビュフェという存在はこれまでとは少し違った輪郭で立ち上がる。

 

出展作家
ベルナール・ビュフェ、ロベール・ドアノー、リュック・フルノル、フィオナ・タン、川内倫子、澤田知子、鈴木理策、杉本博司、野口里佳、松江泰治、宮本隆司、森村泰昌、米田知子 ほか
※出品作家は変更になる場合があります。

開催情報
展覧会名:ベルナール・ビュフェと写真 ーカメラがとらえたビュフェとその時代、そして 21 世紀へ
会期:2026年4月3日(金)~9月1日(火)
会場:ベルナール・ビュフェ美術館
所在地:静岡県駿東郡長泉町東野515-57
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:水曜日・木曜日(祝日の場合は開館、金曜日休館)
観覧料:大人1500円/高・大学生750円/中学生以下無料
※この料金で全館観覧可能。20名以上の団体は100円引き。
URL:https://www.buffet-museum.jp/
Instagram:@buffet_museum

NEW ARRIVALS

Recommend