16×20インチの超大型カメラが捉える、アリゾナの光と空気──三好耕三による新作展「1620 CACTI」が1/9(金)よりPGIで開催
1990年代、三好耕三はアメリカ・アリゾナ州ツーソンに滞在し、サワロサボテンとその周囲の風景を捉えた写真シリーズ「CACTI」を1996年に発表した。アメリカの広大な土地と光の中で、風景と流れる時間が響き合うような作品を通じて、その存在に静かに向き合ってきた。
本展「1620 CACTI」は、その「CACTI」シリーズの続編にあたる。
三好は2019年以降、コロナ期を除いて毎年アリゾナを訪れ、成長すると15〜20メートルにもなるサワロサボテンと、その周囲の風景を撮影してきた。これまでよりも自由で自然体な視線で向き合ったという最新作には、16×20インチの超大型カメラによるゼラチン・シルバー・プリント約30点が並ぶ。圧倒的なスケールと、アリゾナの光と空気を封じ込めたような空間が立ち上がる。

2024 ©Kozo Miyoshi, courtesy of PGI

2023 ©Kozo Miyoshi, courtesy of PGI

2023 ©Kozo Miyoshi, courtesy of PGI

2023 ©Kozo Miyoshi, courtesy of PGI

2025 ©Kozo Miyoshi, courtesy of PGI
三好は1970年代より写真家として活動を始め、1981年からは8×10インチ判カメラでの撮影を開始。「天真爛漫」「傍観」「温室」など、日本人の姿や日本の原風景を綿密に描写し、静謐な時間感覚を宿す作品で注目を集めた。その後も「櫻」「海廻り」「東京巡景」「津々浦々」など、日本各地を巡るシリーズを発表。2009年からは16×20インチの超大型カメラを使用し、「湯船」「SABI」「林檎」「繭」など、より深い視点から風景と対峙する作品を展開している。
旅と撮影を重ねる中で見出された、風景との新たな関係。その現在地を伝えるような一枚一枚に、三好の変化と継続がにじむ。
【プロフィール】
三好耕三(みよし こうぞう)
1970年代より活動を開始し、8×10インチ判カメラによる日本の原風景や人々の姿を捉えた作品で評価を受ける。1990年代にはアリゾナに滞在し、アメリカ西部の光と空間を写すシリーズを多数発表。2009年以降は16×20インチの超大型カメラを用いた作品制作に取り組む。作品は東京国立近代美術館や東京都写真美術館、アメリカの複数の美術館に収蔵されている。
【開催情報】
展覧会名:三好耕三作品展 「1620 CACTI」
会期:2026年1月9日(金)〜3月4日(水)
会場:PGI(東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F)
開館時間:11:00〜18:00
休館日:日曜・祝日
観覧料:無料
TEL:03-5114-7935
URL:https://www.pgi.ac
Instagram:@pgi_gallery