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ソル・ルウィットの公立美術館での初個展「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」が12/25(木)より東京都現代美術館で開催

Dec 22, 2025
東京都現代美術館にて、2025年12月25日(木)から2026年4月2日(木)まで、20世紀後半を代表するアーティスト、ソル・ルウィット(1928–2007)の個展「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」が開催される。本展は、日本の公立美術館において初となるルウィットの個展だ。(PHOTO:展覧会メイン・ビジュアル デザイン:三上悠里)

ソル・ルウィットの公立美術館での初個展「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」が12/25(木)より東京都現代美術館で開催

Dec 22, 2025 - NEWS
東京都現代美術館にて、2025年12月25日(木)から2026年4月2日(木)まで、20世紀後半を代表するアーティスト、ソル・ルウィット(1928–2007)の個展「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」が開催される。本展は、日本の公立美術館において初となるルウィットの個展だ。(PHOTO:展覧会メイン・ビジュアル デザイン:三上悠里)

1960年代後半、ルウィットは「目に見える作品」よりも、それを支える「アイデア」や「プロセス」に芸術の重心を移した。コンセプチュアル・アートの旗手として知られる彼の実践は、芸術とは何かという根源的な問いに光を投げかけてきた。本展では、ウォール・ドローイング、立体・平面作品、アーティスト・ブックなど、多岐にわたる代表作を通して、ルウィットの思考の軌跡をたどる。

注目すべきは、6点におよぶウォール・ドローイングの展示。1968年に初めて発表されて以来、ルウィットの代表作として知られるこのシリーズは、彼の文章や図面による指示をもとに、他者の手によって壁に描かれてきた。多くの場合、会期終了後に塗りつぶされるその作品群は、物質的な永続性や唯一性といった芸術の前提に揺さぶりをかける。今回展示される作品も、指示に従って描かれ、アーティストのアイデアが空間に立ち上がる。そのプロセスには、解釈の余地や他者の介在が不可避であり、作品は常に流動的で開かれたものとして存在し続ける。

ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング #283 青色の円、赤色の直線、黄色の直線の位置》初回展示1976年  2017年イェール大学美術館ウェストキャンパス・コレクションセンター(コネチカット州ウェストヘイブン)での展示  © 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.

ソル・ルウィット《ウォール・ドローイング #1164 ドローイング・シリーズ I 2 (A & B)》構想1969年、初回展示2005年  2010年グラッドストーン(ブリュッセル)での展示  © 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.

ソル・ルウィット《ストラクチャー(正方形として1, 2, 3, 4, 5)》1978-80年、滋賀県立美術館蔵 © 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.

また、立方体を基本とするモジュール構造の立体作品や、ルウィットが長年取り組んできたアーティスト・ブックの展示も見逃せない。形を支える構造そのものを表に出す立体作品、そしてアイデアをより広く共有するための書籍形式。いずれも彼の「構造を開く思考」が貫かれている。

骨組みとなる辺を際立たせた彫刻、他者の手を介して形になるドローイング、誰もが手に取れるブック形式――ルウィットの作品群は、既存の構造を解体し、あらたな空間と関係性を開いていく。本展は、作品という枠組みを超え、アイデアが共有され、変容する場としての芸術の姿に出会う体験となるだろう。

【プロフィール】

《ウォール・ドローイング #66》を制作中のソル・ルウィット(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク、1971年)  © 2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.

ソル・ルウィット(1928–2007)
アメリカ・コネチカット州生まれ。コンセプチュアル・アートの先駆者として知られ、ウォール・ドローイングや構造的な立体作品、アーティスト・ブックの制作で国際的に活躍。1960年代以降、アイデアとプロセスに重きを置いた芸術実践を展開し、現代アートの潮流に大きな影響を与えた。

【開催情報】
展覧会名:ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー
会期:2025年12月25日(木)~2026年4月2日(木)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F
開館時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(1月12日、2月23日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日、2月24日
観覧料:一般 1,600円/大学生・専門学校生・65歳以上 1,100円/中高生 640円/小学生以下 無料
お問い合わせ:03-5245-4111(代表)
WEB:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/LeWitt/

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