富士山とキナバル山をめぐる思索、公文健太郎 個展「Dropped Water, Dropped Fruit」が11/22(土)よりsee you galleryで開催
本展では、2023年から2024年にかけて撮影された富士山とボルネオ島・キナバル山を舞台とする最新作を中心に作品が展示・販売される。2つの山は、異なる場所にあっても、ともに人々の信仰と生の源として古来より尊ばれてきた存在だ。公文は、その山々に内在する大いなる恵み──水や果実──を、写真によって丁寧にすくい取っていく。目に見える山の姿から、私たちの記憶の奥底に潜む感覚を呼び起こすような写真群が立ち上がる。

©KENTARO KUMON
会場では、今回の作品群と連動する写真集『Dropped Water』+『Dropped Fruit』(2冊セット/200部限定)の先行販売も実施。また、11月23日(日)には、写真家本人に加え、デザイナーの宮添浩司、キュレーターの藤木洋介を迎えたアーティストトークも開催される。

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「僕たちの空っぽの体の中に山からこぼれ落ちた何かが満たされている」──写真と言葉が静かに響きあう本展。二つの山を経由して立ち上がる、失われつつある感覚と記憶の層を、ぜひ現地で味わってほしい。
公文 健太郎(くもん けんたろう)
1981年生まれ。ルポルタージュやポートレートを中心に活動しながら、「人と自然の接点」をテーマに日本各地で一次産業の現場を撮影。代表作に『耕す人』『暦川』『光の地形』『NEMURUSHIMA』『煙と水蒸気』など。2012年日本写真協会賞新人賞、2024年同協会作家賞を受賞。
Instagram:@kkumon
【キュレーター】
藤木 洋介(Yosuke Fujiki / Van Gogh Co., Ltd.)
Dropped Water, Dropped Fruit
会期:2025年11月22日(土)~12月18日(木)
時間:13:00〜20:00(会期中無休)
レセプション:11月21日(金)18:00〜20:00
入場料:無料
会場:see you gallery
住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-15-7 2F
WEBサイト
アーティストトーク:11月23日(日)15:00〜16:30(定員30名、要予約、参加費¥2,000・ワンドリンク付)
主催:see you gallery
ディレクション:黒田 明臣