「Garden City Movement（田園都市構想）」とは、1898年に英国のエベネザー・ハワードが提唱した都市計画思想。住宅、公園、農地が隣接し、経済が循環し、自然と文明が調和する未来の都市を目指すものだ。本展ではその理念を、個人の暮らしの中で実践可能な“ミクロな都市計画”として再解釈して紹介する。会場では、高さ30cm〜1mの存在感ある約20点のWilly Guhlのヴィンテージプランターに、小さな庭が創出される。＜Willy Guhl＞が生み出した有機的なフォルムと緑の調和により、リビングやベランダといった日常の空間が静かに豊かに変化し、都市と自然、そして暮らしの新たな調和を生み出す。

本イベントでは、ランドスケープ・アート・デザインの視点から3組のクリエイターとメーカーが参加する。

Yard Works / 天野 慶（造園家・Landscape Designer）

店内に1.5m四方・高さ3mの植栽を設け、来場者が空間全体で自然を体感できるランドスケープを構築。選定されたグリーンはWilly Guhlのプランターに植えられ、好みのプランター（同等サイズ）と自由に組み合わせ、その場で購入・持ち帰ることも可能。
Instagram：https://www.instagram.com/yardworks/

Asuka EO（イラストレーター）

展覧会のコンセプトにインスパイアされた特別エディション5作品を発表。＜Willy Guhl＞のプランターとランドスケープをテーマに、シンプルながら奥行きのあるデザインが印象的。採用されたアルミフレームにより現代的でファッショナブルな印象を加えている。
Instagram：https://www.instagram.com/asuka_eo/

PACIFIC FURNITURE SERVICE（パシフィック ファニチャー サービス）

国内製造家具や輸入雑貨を扱うショップで、Willy Guhlデザインのプランターを現代に伝える「Swisspearl」の日本正規輸入販売を手がける。本展では、代表作「Guhl Chair」と定番プランター「Spindel」の2種を提供。
Instagram：https://www.instagram.com/pacificfurnitureservice/

開催情報
会期：2025年11月1日（土）〜 11月9日（日）
時間：12:00〜20:00 ※木曜定休
会場：COMMON UNCOMMON Gallery
東京都世田谷区経堂5丁目28−17 美濃三ビル1F
Instagram：https://www.instagram.com/commonuncommon_gallery/

Willy Guhlについて
1915年スイス生まれの＜Willy Guhl＞は、戦後スイスデザインの基礎を築いた工業デザイナー。1950年代にはファイバーセメントという新素材を活かし、軽やかで彫刻的なアウトドア家具を多数制作。時代を超えた造形美と素材の魅力により、今日ではミッドセンチュリーデザインの金字塔として世界的に支持されている。