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ミラノ発「Capsule Plaza」、世界初のスピンオフエディションで東京の街に新しい感性を解き放つ

Oct 29, 2025
ミラノのデザインシーンを牽引してきた「Capsule Plaza(カプセル プラザ)」が、ついに東京へ上陸する。
2025年10月30日(木)から11月9日(日)まで開催される「Capsule Plaza Tokyo(カプセル プラザ トウキョウ)」は、世界初のスピンオフエディションとして東京で開催される。

ミラノ発「Capsule Plaza」、世界初のスピンオフエディションで東京の街に新しい感性を解き放つ

Oct 29, 2025 - NEWS
ミラノのデザインシーンを牽引してきた「Capsule Plaza(カプセル プラザ)」が、ついに東京へ上陸する。
2025年10月30日(木)から11月9日(日)まで開催される「Capsule Plaza Tokyo(カプセル プラザ トウキョウ)」は、世界初のスピンオフエディションとして東京で開催される。

“radical design for today(デザインを根本から問い直す)”をテーマに掲げるCapsule Plazaは、デザインを通してものづくりとカルチャー、そして日常とクリエイションのあいだをつなぐプラットフォームとして進化してきた。フェアと展覧会の境界を横断しながら、デザインを「思想」として提示するこのプロジェクトは、ミラノではすでにデザイン愛好家やクリエイターたちの必見イベントとして知られている。

Capsule創設者/キュレーター、アレッシオ・アスカリ

雑誌『Capsule Magazine』。Capsule Plazaの思想を発信するプラットフォームとして展開されている。

そのCapsule Plazaが東京を舞台に、新しい感性が交差する場を解き放つ。
創設者でありクリエイティブディレクターのアレッシオ・アスカリがキュレーションを手がけ、都内6つの会場でインスタレーションやトークイベント、ポップアップカフェ、ギフトショップが展開される。都市全体を巻き込みながら、東京という街のクリエイティブが動き出す11日間がはじまる。

 

StandBy(原宿)


建築家・荒木信雄のデザイン、en one tokyoのキュレーションで生まれたミニマルなギャラリースペース「StandBy」。
ここでは、ハリー・ヌリエフ(Crosby Studios)がインスタレーションを発表する。日常のモノを詩的なインスタレーションへと変換する“Transformism(トランスフォーミズム)”の手法で知られるヌリエフが、東京の人々から寄付された日用品を素材に空間を構築。Marshallのサウンドが重なり、建物、音、身体がひとつの流れの中で混ざり合うような体験が広がる。

 

SKWAT KAMEARI ART CENTRE(亀有)


東京の中心から少し離れた亀有に位置する「SKWAT KAMEARI ART CENTRE」は、かつて鉄道倉庫だった建物を再生し、多様な表現が共存するクリエイティブスペースとして誕生した。その空間には、デザインスタジオDaikei Millsの本社をはじめ、アートブックストアTwelve Books、レコードショップVinyl Delivery Service、カフェ、ギャラリースペースが共存している。

Capsule Plaza Tokyoでは、建築と出版のあいだに生まれる相互作用に焦点を当てた3つの特別プロジェクトが展開される。

Twelve Booksのスペースには、膨大な蔵書群の中に、Herzog & de Meuron(ヘルツォーク&ド・ムーロン)の家具シリーズ「Objects」を配した6つの読書スペースが登場。「Herzog & de Meuron:全集」全6巻を閲覧できるコーナーとして構成され、建築の思考と書物の重なりを体験できる場となる。

ホンマタカシによるビデオインスタレーションでは、『東京郊外』(1998年)や『東京オリンピア』(2023年)など、東京の建築風景を捉えた代表作シリーズを再構成。映像が、都市と人とのあいだに流れる時間を静かに映し出す。

OMA(Office for Metropolitan Architecture)は、レム・コールハースが1995年に出版した東京に特化したカルト的書籍『OMA: The Generic City』の30周年を記念し、限定復刻版と特別展示を開催。都市理論とグラフィックデザインの先見的な対話を、再び現代に呼び起こす。

 

Karimoku Commons Tokyo(西麻布)


西麻布に位置する「Karimoku Commons Tokyo」は、建築家・芦沢啓治が設計し、日本を代表する家具ブランド<カリモク家具>が運営するショールーム兼コミュニティスペース。Capsule Plaza Tokyoの期間中、この空間が期間限定のカフェ兼ブックショップ「CORE」として生まれ変わる。

空間デザインには、<カリモク家具>と近年コラボレーションを行ってきた2組のアーティスト、ロサンゼルスを拠点とするスタジオWaka Waka(ワカワカ)と、ニューヨークのデザインデュオLichen(ライケン)が参加。La Marzocco(ラ・マルゾッコ)によるエスプレッソ体験とともに、Peter Shire(ピーター・シャイア)が主宰するEcho Park Potteryの陶器コレクションが登場する。

 

T-HOUSE New Balance(日本橋浜町)


「T-HOUSE New Balance」は、<New Balance>が2020年に設立したデザインスタジオ兼リテールスペース。設計は長坂常(スキーマ建築計画)が手がけ、川越にあった築122年の蔵を解体し、中央区・日本橋浜町の敷地に再構築することで生まれた。

Capsule Plaza Tokyoでは、山梨を拠点とするデザイナー永瀬二郎の個展を開催。アルミニウムや異素材を組み合わせた彫刻作品で知られる永瀬は、形や素材の緊張感、空間との呼応を探りながら、禅のミニマリズムや日本の美意識を背景に、現代的な工業素材とプロセスを取り入れている。作品には、音のリズムや手仕事の温度といった感覚的な要素も息づいている。

「T-HOUSE New Balance」の建築空間に厳選された作品がシームレスに溶け込み、素材と構造、彫刻と建築のあいだに静かな対話が生まれる。

 

CIBONE(表参道)


表参道のGyre(ジャイル)ビル地下1階にある「CIBONE」は、国内外のブランドから厳選した家具やホームデコレーション、ライフスタイルアイテムを扱うデザインストア。イベントや展覧会、ポップアップなども行い、東京のデザインシーンを支える存在だ。

Capsule Plaza Tokyoでは、「CIBONE」がキュレーションするギフトショップがオープン。Capsule magazineやオリジナルグッズ、コラボレーションアイテムを展開し、会場を彩る。NM3、Max Lamb、Blessといったデザイナーやアーティストたちによる特別展示スペースも設けられ、Capsule Plaza Tokyoの感性を“持ち帰る”ことができる場所となる。

 

TOKYO BURNSIDE(原宿)


原宿のファミリーマートビルに位置する「TOKYO BURNSIDE(トーキョウ バーンサイド)」は、シェフが手がけるレストラン、バー、ラウンジが一体となった空間。ブロンクスを拠点に活動するフード、デザイン、アートのコレクティブ、Ghetto Gastro(ゲットー・ガストロ)のインスピレーションを取り入れ、建築デザインはSnøhetta(スノヘッタ)が担当している。

Capsule Plaza Tokyoでは、この場所で特別なディナーイベントを開催。食とアート、デザインが交差する体験が、都市の喧騒の中に静かな余韻を残す。

 

都市のさまざまな場所で、それぞれの感性が交差する「Capsule Plaza Tokyo」。
デザイン、アート、建築、食──異なる領域の創造が出会う瞬間に、東京という都市の新しい輪郭が立ち上がる。

 

【開催情報】
展覧会名: Capsule Plaza Tokyo
全体会期: 2025年10月30日(木)〜11月9日(日)
主催: Capsule
公式サイト:https://www.capsule.global/
Instagram:@capsule.global @alessio_ascari

会場: StandBy(原宿)/SKWAT KAMEARI ART CENTRE(亀有)/Karimoku Commons Tokyo(西麻布)/T-HOUSE New Balance(日本橋浜町)/CIBONE(表参道)/TOKYO BURNSIDE(原宿)

会場別スケジュール:
・StandBy(原宿) 10月30日(木)〜11月3日(月・祝)|10:00〜20:00
・SKWAT KAMEARI ART CENTRE(亀有) 10月31日(金)〜11月9日(日)|10:00〜19:00
・Karimoku Commons Tokyo(西麻布) 10月31日(金)〜11月9日(日)|12:00〜18:00
・T-HOUSE New Balance(日本橋浜町) 10月31日(金)〜11月11日(火)|11:00〜20:00
・CIBONE(表参道/GYRE B1F) 10月31日(金)〜11月9日(日)|11:00〜20:00

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