展示の中心には、初の量産型35mmカメラ「ライカI」をはじめ、試作機「ウル・ライカ」や「ライカ０型」など、歴史的に重要なカメラが登場。エリザベス女王のために製作された「ライカM6」プロトタイプや、ジョナサン・アイブとマーク・ニューソンによる「LEICA M for (RED)」、火災炎上したヒンデンブルク号の現場から発見された「ライカⅢa」など、世界中から集められた貴重なアーカイブも並ぶ。

アトリウム空間では、ライカの100年を“渦”として体感するインスタレーションが展開される。自然光とともに表情を変える展示空間には、ライカギャラリー・インターナショナル代表 カリン・レーン＝カウフマンのキュレーションによる100点の写真作品が夜間に投影され、サウンドデザイナー清川進也によるサウンド・インスタレーションが100年のシャッター音で会場を包み込む。限定モデル「ライカM11 100 Years of Leica “TOKYO JAPAN”」も初披露され、ライカの過去から現在、そして未来への視線を一望できる内容となっている。

また、静謐なまなざしで知られる植田正治と、俳優・写真家としても知られる福山雅治による二人展「Visual Conversation」も開催。時を越えて交差するふたつのまなざしが、写真という言語で静かな対話を交わす。植田の作品世界に敬意を込めた福山の写真は、ライカとの“対話”そのものとして新たな時間を刻む。

©Shoji Ueda

さらに会場では、2011年から2024年までの「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード」受賞作を展示。報道、芸術、そして人生を写し取る写真家たちの“決定的瞬間”が一堂に集う。

ライカ表参道店およびライカギャラリー表参道では、エリオット・アーウィットとジョン・サイパルによる「In Conversation: A Photographic Dialogue Between Elliott Erwitt and John Sypal」展をはじめ、トークショーやオークションプレビューなど多彩な関連イベントも展開される。

100年の歴史を超えて、ライカが見つめてきた「世界」と「時間」。その軌跡を、確かめてほしい。

【開催情報】
展覧会名：ライカの100年：世界を目撃し続けた1世紀
会期：2025年10月18日（土）- 10月26日（日）
会場：スパイラルガーデン（スパイラル1F）東京都港区南青山5-6-23
時間：11:00 - 19:00
入場料：無料（事前予約制）
予約開始：2025年10月6日（月）15:00より
予約サイト：https://leica-camera-events.gateforce.jp
※状況により会期・時間が変更となる場合あり