© ADRIEN DIRAND

ジョナサン・アンダーソンが描く新しいディオール像

10月1日、パリ・チュイルリー庭園にて、ジョナサン・アンダーソンによる＜Dior＞の2026年春夏コレクションが発表された。
ジョナサンはメゾンの伝統に深く共感し、アーカイブを再解釈することで＜Dior＞の言語を読み解こうと試みた。

本コレクションでは、＜Dior＞の永続的なコードであるリボンのモチーフが多様な形で取り入れられている。ピンチフロントのコート、ドレープの効いたコットンドリルのミニスカート、レースのドレス、「ディオール シガール」トップハンドルバッグなどにその要素が見られた。シュリンク加工を施した「バー」ジャケットには彫刻的なボリュームが加えられ、スリムで波打つケープやボリュームのあるショートパンツなど、6月に披露されたデビューコレクションや＜Dior＞のオートクチュールに通じるスタイルも展開された。こうした造形は魅力的な緊張感を生み、さまざまなポーズや表現を可能にしている。

ショー空間はルカ・グァダニーノとステファノ・バイジが手掛け、シンプルな構成の中にデジタルと物理的空間の融合を意識した演出が施された。ドキュメンタリー映画監督アダム・カーティスによる特別映像が逆さ吊りのLEDピラミッドに投影され、ブランドの歴史が光の断片として映し出された。その映像は最後に＜Dior＞の靴箱へと収束し、蓄積された過去を象徴するものとして表現された。

ピーター・フィリップスが手がけたメイクアップ

＜Dior＞メイクアップ クリエイティブ＆イメージ ディレクターのピーター・フィリップスは、ジョナサン・アンダーソンによる初めての春夏コレクションのために、ナチュラルなルックを提案した。
「一人ひとりの顔のナチュラルな美しさを際立たせ、高めることを目指しました。メイクアップは光を操ることで、透明感のあるフレッシュで均一な肌を演出。ヌード シェードを重ねることでモダンな輝きを放ちます」とフィリップスは語る。

Complexion
《ディオール カプチュール ル セラム》で肌を整え、《レ パッチ ユー》で目元をリフレッシュ。
《ディオールスキン フォーエヴァー フルイド グロウ》で肌色を均一に整え、輝きをプラス。
《バックステージ ロージー グロウ スティック》063 ピンクライラックと012 ローズウッドで頬に透明感を与え、
《ディオールスキン フォーエヴァー スキンコレクト コンシーラー》で仕上げた。

Eyes
《ディオールショウ サンク クルール 559 ポンチョ》の淡いシェードで目元を柔らかく際立たせ、
《ディオールショウ オン セット ブロウ ウォータープルーフ》と
《ディオールショウ ブロウ スタイラー ウォータープルーフ》で眉をナチュラルに整えた。

Lips
《ディオール アディクト リップ グロウ バター 103 トフィー》で唇を引き立てた。

Nails
《ル ボーム》で手を整え、《ディオール ヴェルニ 108 ミュゲ》でナチュラルに仕上げた。

ヘアはモデルごとに分け目を整え、ルーズヘアや後ろでまとめたスタイルが採用された。

過去と未来、静寂とエネルギー。
その狭間で織りなされる新たな調和のかたち。
ジョナサン・アンダーソンが描く＜Dior＞の2026年春夏コレクションは、
伝統を敬いながらも再解釈を恐れない、その静かな強さによって、
メゾンの新たな章を優雅に開いてみせた。

CREDITS
Collection: Dior Spring-Summer 2026 Ready-to-Wear
Artistic Director: Jonathan Anderson
Makeup: Created and styled by Peter Philips, Dior Makeup Creative & Image Director
Show Photography: © ADRIEN DIRAND
Backstage Photography: © George Eyres for Christian Dior Parfums

【お問い合わせ先】
クリスチャン ディオール
TEL：0120-02-1947
https://x.gd/zwHkC

＠Dior　#ディオール　#DiorSS26
＠DIORBEAUTY　＠PETERPHILIPSMAKEUP