強さとセンシュアリティ——これが＜RALPH LAUREN＞Spring 2026コレクションの女性像を定義する特徴だ。

彼女は夢想家であり行動派であり、そのファッションの選択は内なる二面性を反映している。彼女の大胆なスタイルは、ミニマリストの気楽さをベースにしながらも、今日的な柔らかさを感じさせる、モダニストな姿勢を打ち出している。ブラック、ホワイト、レッドの印象的なカラーパレットを使った正確なテーラリングがドラマを生み出し、緻密なカット、そして、とりわけ素材の繊細さが服を強烈に個性的なものにしている。このフレームワークの中は、人を惹きつけずにはおけない対比にあふれている。魅惑的なシルエットはボディコンシャスなラインと大胆なボリュームとを融合させたもの。クラシックなモチーフには意外性のあるひねりが加えられている。光り輝く彫刻的なシルバージュエリーが艶やかに揺れ、つばの広いハットはロマンチックなミステリアスさを添えている。

＜RALPH LAUREN＞のメンズウェアの伝統をしっかりと受け継いだ、洗練されたラインナップが女性のために揃った。このコレクションの小さなテーマのひとつであるブラトップとパンツのコーディネートには上品な白のポロコートが羽織られた。白のスーツは、様々なアプローチで大きくフィーチャーされている。例えば、クラシックなジャケットのウエストをベルトで締め、流れるようなラインのパンツをコーディネートしたものや、いくつものポケットが配されたユーティリティ シャツジャケットに、足首をバルーンのように絞った新しいシェイプのパンツを合わせたルック、そして芸術的なタッチのトレンチ ジャケットにペダルプッシャーパンツを合わせたルックなど。クラシックなシャツをアレンジしたものには、オーバーサイズの白いビブフロントシャツにブラックのパンツを合わせ、ストライプのネクタイをウエストに結んだルックや、襟元にたっぷりとしたボウをあしらったチュニック、クリスプな赤のミディ丈のシャツドレスなどがある。

他にも、ドレスはリラックスした抑制を多様化している。コルセット仕立ての赤いコットンのサンドレスは媚びない印象を与える。プリーツのロングスカートにレイヤードされた構築的なブラックのAライン ミニドレスは都会的で、流れるようなオーバーサイズのフローラルパターンはどことなくレトロな40年代風。イブニングドレスはレッドとブラックのガウンでボリューミーなものからカーヴィーなものまで、気取らない魅力を演出する。その一方で、巧みなスパンコールのスカートにクロップド丈のブラックTシャツのコーディネートはスポーテイグラムの幕開けとなる。

多くのルックに、ボーダー、小柄なプリントや大胆なプリント、グラフィックのインパクトを強調した斬新なニットが差し込まれている。逆に、いくつかの素材は非常に繊細なものが使用されている。コレクションのさまざまな白い端切れから、シグネチャーであるパッチワークの新しい例としてスリップドレスとオーバーオールが作られた。最新鋭のレザーの加工は、間近で見て、そして手に触れてこそ、その真価がわかる。ストレッチレザーのラッフル付きビスチェは、羊皮紙にインスパイアされた超軽量のクリスプ スーツ。そして驚くべきオーダーメイドは、まつ毛ほどの細さの長いレザーで刺繍されたリネンから生み出された無駄のないスカートスーツだ。

小物は、この対比というコンセプトと至るところに広がった気楽さのオーラの両方を強調している。ハンドバッグは、彫刻のようなシルバーでジュエリーと呼応するものもあれば、クラシックな織物のマーケット サッチェルバッグに構築的なテイストを加えたものもある。シューズはブローグシューズ、エスパドリーユ、編み上げのサンダルなど、ヒールのあるものも、フラットも取り揃えている。今シーズンの「The Ralph（ザ ラルフ）」バッグは、他のコレクションに見られるような職人技を駆使したディテールを反映し、編み込みと表面加工を施したレザーのバリエーションで新たに登場した。

今回のショー会場であるマディソン650番地にある本社のスペースは、コレクションのショーにとって 「帰る家」となった。白い壁、カーブした階段、クッションの効いた角ばった椅子、黒い床、籐のシャンデリアなど、インスタレーションは親しみやすいシンプルさを追求し、服にしっかりと焦点を当てた。

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ラルフ ローレン TEL: 0120-3274-20