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動画の原点『アニマル・ロコモーション』「連続写真に取り憑かれた男 エドワード・マイブリッジ」展、10/1(水)よりフジフイルム スクエア 写真歴史博物館で開催

Sep 24, 2025
フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、2025年10月1日(水)から12月26日(金)まで、動画の原点『アニマル・ロコモーション』「連続写真に取り憑かれた男 エドワード・マイブリッジ」展が開催される。

動画の原点『アニマル・ロコモーション』「連続写真に取り憑かれた男 エドワード・マイブリッジ」展、10/1(水)よりフジフイルム スクエア 写真歴史博物館で開催

Sep 24, 2025 - NEWS
フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、2025年10月1日(水)から12月26日(金)まで、動画の原点『アニマル・ロコモーション』「連続写真に取り憑かれた男 エドワード・マイブリッジ」展が開催される。

本展は、19世紀に活躍した英国出身の写真家エドワード・マイブリッジが1887年に刊行した写真集『アニマル・ロコモーション(Animal Locomotion)』を中心に構成される。マイブリッジは世界で初めて疾走する馬の連続写真を撮影した人物であり、映画や動画、アニメーションの原点を築いた存在として視覚芸術史に名を残している。

エドワード・マイブリッジ 《ギャロップ ; サラブレッドの鹿毛の牝馬, アニー・G》 1884–1885年 撮影 〈アニマル・ロコモーション〉より

エドワード・マイブリッジ 《常歩 ; 白毛の馬, エルベロン》 1884–1885年 撮影 〈アニマル・ロコモーション〉より

犬が駆ける瞬間やラクダの歩み、オウムの飛翔、人間が槍を投げる動作や帽子を取る仕草など──。マイブリッジは動物から人間の日常的な行為に至るまで多様な運動を連続写真で記録した。その成果は時代を超えて評価され、現在も世界中のアニメーターの教科書となっている。

エドワード・マイブリッジ 《全速力で走る犬, 白色の競走用ハウンド, マギー》 1884–1885年 撮影 〈アニマル・ロコモーション〉より

エドワード・マイブリッジ 《飛翔するオウム》 1884–1885年 撮影 〈アニマル・ロコモーション〉より

エドワード・マイブリッジ 《側対歩で歩くラクダ》 1884–1885年 撮影 〈アニマル・ロコモーション〉より

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エドワード・マイブリッジ 《槍の投てき》 1884–1885年 撮影 〈アニマル・ロコモーション〉より

エドワード・マイブリッジ 《帽子を取りながら歩く》 1884–1885年 撮影 〈アニマル・ロコモーション〉より

本展では、富士フイルム株式会社が所蔵する『アニマル・ロコモーション』の連続写真107組の中から、写真の濃淡を銅版に転写して刷り上げるフォトグラヴィア(写真版画技法)による21組を厳選して展示する。また、『The Horse in Motion(動く馬)』(1882年)や、同時代に活躍したフランスの生理学者エティエンヌ=ジュール・マレーによる『Le Vol Des Oiseaux(鳥類の飛行)』(1890年)など、運動解析と映像史にまつわる貴重書も紹介される。

『The Horse in Motion(動く馬)』(J. D. B. スティルマン, エドワード・マイブリッジ著,ボストン, J. R. オズグッド・アンド・カンパニー,1882年)

視覚芸術に革命をもたらしたマイブリッジ。その連続写真群がどのように映像文化の未来を開いたのか、歴史的瞬間をたどる展覧会となるだろう。

【作家プロフィール】
エドワード・マイブリッジ(1830–1904)
イギリス・キングストン・アポン・テムズ生まれ。渡米後、出版の仕事を経て写真に傾倒。1881年以降Eadweard Muybridgeと名乗る。1877年に疾走する馬の瞬間撮影、1878年に連続写真の撮影に成功。連続投映装置ズープラクシスコープを考案し、映像表現の基盤を拓いた。1887年に集大成『Animal Locomotion』を刊行。晩年に『Animals in Motion』(1899年)、『The Human Figure in Motion』(1901年)を出版。

【開催情報】
展覧会名:フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展
動画の原点『アニマル・ロコモーション』「連続写真に取り憑かれた男 エドワード・マイブリッジ」展
会期:2025年10月1日(水)~12月26日(金)
開館時間:10:00-19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)
休館日:会期中無休
会場:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物
入館料:無料
※企業メセナとして実施
展示点数:21組
主催:富士フイルム株式会社
監修:高橋則英、鳥海早喜
後援:港区教育委員会
企画:フォトクラシック
URL:https://fujifilmsquare.jp/exhibition/251001_05.html
Instagram:https://www.instagram.com/fujifilmsquare_photosalon

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