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Gallery Commonが12名のアーティストによるグループ展「Eudaemonia」が開催

Aug 16, 2024
Gallery Commonが2024年8月24日(土)から9月22日(日)までの期間、社会がますます複雑化するなかで、どこか軽やかで、ときにユーモラスな視点で反応する12名の多様なアーティストたちによるグループ展「Eudaemonia」を開催する。

Gallery Commonが12名のアーティストによるグループ展「Eudaemonia」が開催

Aug 16, 2024 - NEWS
Gallery Commonが2024年8月24日(土)から9月22日(日)までの期間、社会がますます複雑化するなかで、どこか軽やかで、ときにユーモラスな視点で反応する12名の多様なアーティストたちによるグループ展「Eudaemonia」を開催する。

「Eudaemonia」(ユーダイモニア)とは、ギリシャ語で「幸福」を意味し、アリストテレスが唱えた「善き人生」を指す哲学の用語だ。これは、自身に固有の能力を活かして生きることが、真の「幸福」へとつながるという考え方だ。
Gallery Commonは、この「Eudaemonia」をテーマにした展覧会を開催する。社会が複雑化する中、12名の多様なアーティストたちが、軽やかで時にユーモラスな視点で反応し、好奇心と知的探求に満ちた作品を展示する。

アリストテレスが「幸福」を語ったから約2400年。その哲学が時代遅れに感じられるかもしれない。アリストテレスが「幸福」の障害として警告した「お金」「名声」「権力」「快楽」は、今や私たちが崇拝するものになっている。自我と混沌が渦巻く現代で、この哲学は無意味になってしまったという見方もある。
しかし、不条理な世界で「幸福」を追求することは難しいと感じるかもしれないが、自身と世界の可能性を見つけたいという願望は、芸術表現の原動力となり得る。アーティストたちの表現活動は、「なぜこれを作るのか」に立ち返るかもしれない。

展示される作品は、素朴さと皮肉、ナラティブとナンセンスの境界線上に位置する。断片的でシュール、奇妙でユーモラス、不満を抱きつつも希望に満ちている。これらは現代の複雑な感情を反映し、時代が変わっても紀元前350年の古代の芸術と同じように意味と充足を求めている。「幸福」は本展の作品とどう関わっているのだろうか。各アーティストがこの問いに独自の答えを出している。この展覧会でその答えを見つけてほしいと思う。

展覧会概要
「Eudaemonia」
2024年8月24日(土)〜9月22日(日)
オープニングレセプション:2024年8月23日(金)19:00-21:00
開廊時間:12:00-19:00 (水〜日) 月、火 休廊
Tel: +81 03 6427 3827
住所:150-0001東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
mail:contact@gallerycommon.com
www.gallerycommon.com

The Artists


石井佑果 / Yuuka Ishii
1995年香川県出身、東京を拠点に活動。2022年、東京藝術大学大学院美術研究科絵画学科油画専攻修了。ステレオタイプな西洋絵画を連想させるモチーフや筆致の引用、あるいはアルファベットやトランプカード、ピアノの楽譜といった記号的な要素の羅列や編集による絵画作品を制作。膨大な量の「絵画」と呼ばれるものの中から取捨選択する方法と判断、またその描き方によって、絵画の成立とその無数の組み合わせについての検証を行なっている。主な個展に、「大逆走」same gallery(東京、2024)、グループ展に、「幸福惨憺世界: Dat + 石井佑果 + 山脇紘資 + O JUN」ミヅマアートギャラリー(東京、2024)、「石井佑果・丸山太郎ENCOUNTER」三越コンテンポラリーギャラリー(東京、2022)などがある。



大﨑土夢 / Tomu Osaki
1984年福岡県生まれ、東京を拠点に活動。同時多発的に湧き上がる相反する感情や状況を、多様な技法、色彩、形で連鎖的に画面に同居させ、絵画表現の可能性を追求している。主な個展に、「Colorless green ideas sleep furiously」AIR motomoto(熊本、2024)、「8の儀式と8人の王子」Marugo deli Ojigadake(岡山、2024)、グループ展に、「ANB Open Studio vol.7『プ(ブ)ラ(ネ)ズ(グ,フ,ウ)マ(ー)』」ANB Tokyo(東京、2022)、「サテライト^サテライト」HOTEL ANTEROOM KYOTO(京都、2022)、「Fwd:Good Night Image」BnAAlter Museum (京都、2020)などがある。



岡野智史 / Satoshi Okano
1979年埼玉県生まれ、東京都在住。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。主に油彩、水彩、鉛筆、アクリルを使った絵画作品に取り組み、近年は、80~90年代の日本のポップカルチャーを参照しながら、エアブラシ、型紙、網を用いた独自の技法を開発。キャンバスをモニターと捉えて描く映像のワンシーンのような絵画を制作している。主な個展に、「ROLES」Rod Gallery(東京、2024)、「SCENES」亀戸アートセンター(東京、2023)、「CONY」Clear Gallery(東京、2022)、BLUEY BLUEYでのグループ展(ロンドン、2024)などがある。



海沼ちあき / Chiaki Kainuma
1995年東京生まれ。2018年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。雑コラやVaporwaveなどのネットカルチャーに影響を受けながら資本主義社会での生活をテーマに、しばしば皮肉やユーモアを交えた絵画作品を制作している。主な個展に、「KAINUMA and the CHOCOLATE FACTORY」亀戸アートセンター(東京、2024)、「システム設定神話 らくえんきょう」新宿眼科画廊(東京、2023)、「超カイヌマ原画展~ザ・ナイーブ・サンクチュアリ~」新宿眼科画廊(東京、2021)、グループ展に、「EPIC PAINTERS Vol.13」THE blank GALLERY (東京、2024)などがある。



ゴリラ・パーク / GORILLA PARK
1998年埼玉県生まれ。2021年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業。2023年東京藝術大学彫刻専攻修士課程を修了。彫刻やレリーフ、絵画の要素を行き来しながら具象と抽象を対比させるように、超絶技巧の木彫に、古代の壁画を思わせるシンプルな線によるペインティングは、観るものを混乱させ、「観る」ことについて考えさせる作品でもある。主な個展に、「宇宙人の幽霊に会ってみたい」GALLERY TAGA2(東京、2021)、グループ展に、「マイマップでラインとシェイプを描画する」タカ・イシイギャラリー(前橋、2023)などがある。CAF賞2020で海外渡航費授与者として選抜され、2021にはART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2021長谷川新賞を受賞。



須田日菜子 / Hinako Suda
1998年東京都生まれ、同地を拠点に活動。2023年東京藝術大学美術科油画専攻卒業。主に綿布やスプレーを用いて、生きてる身体を持つことについてシンプルな線で大胆に身体を描写する表現で知られる。主な個展に、「せきをしてもひとり」JINEN GALLERY(東京、2022)、「Light(i.e. not heavy.)」JINEN GALLERY(東京、2021)、グループ展に、「Step on a chair」銀座 蔦屋書店(東京、2023)、「WELL JUNE」moosey gallery(ロンドン、2023)などがある。



土屋裕央 / Hiro Tsuchiya
1987年東京生まれ、同地を拠点に活動。2010年法政大学経済学部中退後、2014年東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。2016年に東京造形大学大学院を修了。ミクロとマクロが画面に同居する視点で死生観をテーマに作品を制作。主な個展に「Landscape」KOKI ARTS(東京、2022)、グループ展に、「境界のかたち」EUREKA(福岡、2023)、「井上光太郎・土屋裕央・Storm Tharp・Mario Trejo」no-ma(東京、2021)、Winter Show KOKI ARTS(東京、2019)、「FACT AND FICTION」SPRING/BREAK Art Show(ニューヨーク、2019)、「The Crossing」GALLERY EXIT(香港、2018)などがある。


南谷理加 / Rika Minamitani
1998年神奈川県生まれ。2021年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業、2023年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。現在は東京を拠点に活動。「自分の求めるリアリティ」を作品に表し、自らの直感で試行錯誤や実験を繰り返しながら絵画におけるイメージを追求している。主な受賞歴として、2022年にCAF賞入選、2023年にART AWARD TOKYOMARUNOUCHI 小山登美夫賞受賞。主な個展に、「黙劇」小山登美夫ギャラリー(東京、2023)、「ブレイン・ウォッシュ」BiscuitGallery(東京、2022)、グループ展に「アートアワードトーキョー丸の内2023」行幸地下ギャラリー(東京、2023)などがある。


半田颯哉 / Souya Handa
1994年浜松生まれ、広島出身、東京都在住。アーティスト、インディペンデント・キュレーター。テクノロジーと社会倫理の関係や、アジア・日本のアイデンティティを巡る問題に焦点を当てる。2019年、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。また2023年に東京大学大学院学際情報学府修士課程を修了。アジアン・カルチュラル・カウンシルの2024年度ニューヨーク・フェローシップ・グランティーに選ばれている。


丸山太郎 / Taro Maruyama
1991年神奈川県生まれ、同地を拠点に活動。2021年東京芸術大学大学院博士後期課程彫刻専攻修了。既製品と木彫を組み合わせたユーモアラスな彫刻作品や塑像作品を制作。主な個展に、「笛と正中線は空の彼方に」東葛西1-11-6 A倉庫(東京、2024)、「リバーシブルサスペンス/ずっといい感じの思い出」TAKU SOMETANI GALLERY(東京、2021)、グループ展に、「石井佑果・丸山太郎 ENCOUNTER」三越コンテンポラリーギャラリー(東京、2022)、「UnderCurrent」Powerlong Museum(上海、2021)、「TAION」青山スパイラル(東京、2021)などがある。


村松朋広 / Tomohiro Muramatsu
1988年愛知県生まれ、鎌倉を拠点に活動。制作において、自身の無意識にある情景や、内観することで見えてくる情念を意識すると共に、自然界において生物の立場を俯瞰して捉えることによって、実空間に広がる時間の層や各々の存在の相互性、死生観の解釈を試みる。主な個展に、「I can see something strong there / そこに何か強いものが見える」デカメロン(東京、2023)、「INTO THE BLUE」Unlike(名古屋、2020)、「白式」Unlike(名古屋、2013)、「塩玉」PI Gallery(名古屋、2013)、「静刀」Gallery Point(東京、2013)、グループ展に、「“c/o”」THE PLUG(東京、2024)などがある。


渡邊涼太 / Ryota Watanabe
1998年埼玉県生まれ、東京都在住。2023年東京藝術大学大学院美術研究科卒業。渡邊は、筆で純粋に描く行為と、自身で作成したカッターナイフ等を用いた道具で絵の具を載せて削るという破壊行為を一つの画面で行い、画面にそれらの痕跡を残しながら、作品を制作している。絵画が絵画たりうる根源を追い求めると同時に、時代の鏡面としてのポートレートや風景を描いています。筆跡の生々しさ、濃厚さを漂わせるルシアン・フロイドや要素を削ぎ落とし本質に迫ったアルベルト・ジャコメッティなどの実存主義を踏襲した渡邊の絵画技法は、現代のアプローチへと転換し、キュビズムに通ずる絵画史の更新へ挑戦している。主な展覧会に、「Reflection (Times)」SOM GALLERY(東京、2024)、「Horizon」ロイドワークスギャラリー(東京、2021)、グループ展「「DRAW LINES & SHAPES IN MY MAPS」 T&YGALLERY(ロサンゼルス、2024)などがある。

About Gallery Common
2010年にen one tokyo, inc.によって設立され、現在共同設立者の新井暁がディレクターを務めるGallery Commonは、原宿のストリートカルチャーを背景に国内外のアーティストやトレンドセッターがローカルシーンと交流するための親密なスペースとして誕生した。原宿の独特なエネルギーを育むため、原宿の中心部にギャラリーがあまりない頃から、アートを中心とした空間を同地に作り上げることの重要性を感じ、Gallery Commonはオープン。クリエイティブ・エージェンシーという異色の背景を元に、ファッションとアート、ストリートとコマーシャル、サブカルチャーとメインストリームという逆説的でありながらも互いに共生的な二者間のギャップを埋めることを目指している。今後も様々な国や分野にわたる著名または将来有望な現代アーティストと仕事をともにする傍ら、国内外のアートフェアやコラボレーションプロジェクトに参加していく予定だ。

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