渋谷の新たなランドマーク、FREITAG STOREがリニューアル
渋谷の中心部に位置し、明治通りとキャットストリートの両方に面するFREITAGのショップがリニューアル。ショップのデザインは、渋谷の2つの通りをつなぐトンネルをイメージしており、東京の人々の流れの多さに対応した形状をしている。優れた耐久性、広々とした空間、そして多目的に利用可能な設計となっている。
世界30カ所にあるFREITAG店舗の中で、この「トンネル」は最も利用客の多い店舗のひとつであったが、使い古された床は朽ち、照明設備は不十分なものになっていた。また、日本でのバッグ修理を一手に担うステーションであるため、さらに広いスペースが必要だった。
この改装は、FREITAGが自社の店舗に適用しているデザインの原則に沿って行われた。機能性と耐久性が最優先され、不必要なものはすべて省かれた。修理のためのスペースが広くなり、FREITAGのユニークな製品をより多くの人に知ってもらえる空間が増えた。インスピレーションを得たのは、活気があり、多くの人が行き交い、機能的なスペースが重要視される倉庫や物流センターだ。今回のリニューアルは、FREITAGの店舗プロジェクト全てに参加してきた東京のトラフ建築設計事務所との共同作業で行われた。
店舗の核となるのは、80%がリサイクル材料で、将来的に再リサイクル可能な、頑丈な床パネルだ。これらのパネルは倉庫で使用され、従来の床材よりも安定性と耐久性に優れている。素晴らしい偶然だが、この「道」の青は、日本の自転車道を想起させる。
もうひとつのコンセプトは「互換性を考慮したデザイン」で、すべての棚にはキャスターが取り付けられ、特別なイベントや新しいニーズに合わせて移動させることができる独自に開発されたモジュール式システムが導入された。FREITAGの3人のバッグドクターは、拡張された修理ステーションで修理作業を行う。
今回のリニューアルは、FREITAGはデザインスタジオGelchopと協力して。棚やランプなど廃棄された店舗家具から、遊び心のある驚くべきアップサイクル作品が生み出される。これらの限定作品は、リニューアルオープンの週末を通し展示される予定だ。
店舗の場所はこちら。
ビジョンとコンセプト:FREITAG lab. ag
ストアデザイン:FREITAG lab. ag /トラフ建築設計事務所
施工: クリキンディ株式会社、東京
店舗撮影: Daici Ano(東京)
DIYデザイングループ:Gelchop、埼玉