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画家 佐野凜由輔「ZOOOOOOOOOOM展」が10/14(土)から天王洲・MU GALLERYにて開催

Oct 8, 2023
画家 佐野凜由輔が、2023年10月14日(土)より、東京 天王洲・MU GALLERYにて『ZOOOOOOOOOOM展』を開催する。本展は、イサムノグチが手がけたことでも知られる、札幌のモエレ沼公園にて、9月26日(火)より開催中の展覧会の巡回展となっている。

画家 佐野凜由輔「ZOOOOOOOOOOM展」が10/14(土)から天王洲・MU GALLERYにて開催

Oct 8, 2023 - NEWS
画家 佐野凜由輔が、2023年10月14日(土)より、東京 天王洲・MU GALLERYにて『ZOOOOOOOOOOM展』を開催する。本展は、イサムノグチが手がけたことでも知られる、札幌のモエレ沼公園にて、9月26日(火)より開催中の展覧会の巡回展となっている。

2018年の初個展のZOOM展の以降、開催のたびに「O」の数が増えていき、本展覧会ではその「O」は節目となる10個に到達した。

「視点的スケールと色彩の強調」に着目を置き、佐野にとって過去最大サイズ(3,000×5,400mm)の作品を含む新作30点を発表し、展示販売される。

“ZOOM”とは、あえて規則性のない具象性と抽象性が共存する私的な記憶に基づく方法によって表現された作品のコンセプト/テーマを指し、本人は「昨今の情報過多の環境において、積み上げられた多くの事柄を、自分地点から解釈し直すことであり、それはアートを通した視覚的実験である」と語っている。

様々なモチーフを正統な構図、基軸や中心を無視し、規則性のない表現スタイルは、独学でアートを学んだ佐野らしいアイデンティティとなっている。

ZOOOOOOOOOOM展
佐野凜由輔制作において、“ZOOM(ズーム)”は常に軸となる概念である。それは時分かたず揺るぐことのない自身へのテーマでもあり、“ZOOM” の解像度の精細さをより掘り下げることで、視覚効果の幅を広げていく。

さらに、“スケール”も佐野作品に顕在化された要素に加えられる。ただ、ここで言う“スケール”とは単にキャンバスの大きさを表すことではなく、筆触の本質と解釈したい。この世に素粒子から広大な宇宙までミクロとマクロが共存しているように、ひとつのキャンバス空間にユニークに合わさる色彩やブラッシュストロークにドローイング、ペインティングなど象徴的な技法と多様なテクスチャーが集積していることを示している。接近して切り取ると、抽象的な中にも独立した力強い筆跡があり、全体を見通すと鮮烈な色調からなる具象的なモチーフが現れるという具合に。そうした視点の移行によって見える世界は、対極である違う次元に感じながらも、結局は同じ領域の筆触であることに気付く。本展に向けて描き下ろした佐野凜由輔作品で最も大判の《FACE》(2023)では、独自の平面性を構築する中で、新たな表現の“スケール”を体得するまでの葛藤の痕跡がありありと刻まれている。

また、新作では、色相のトーンがこれまでに比べ明快となった。色自体の混合よりも、ストローク一つひとつの手法の変化で色合いを多層化したことの証明となっているように思える。それにより、構図に広がる奥行きは濃淡よりも、重なり合ったコントラストの響き合いで創り上げられている。

札幌、モエレ沼公園を設計した彫刻家のイサム・ノグチは、自然と芸術の関係性やあり方を追求してきた人物。オブジェクトは設置された環境により発するエネルギーが最高値に達するという信念が伺えるこの地にて、初開催となる“ZOOOOOOOOOOM”展は“O”が10を数える節目を迎えた。《FACE》《ジャングル》《百花草》と“ZOOM”を代表するシリーズをはじめ、スクラップ・アンド・ビルドし続ける作品群の唯物論的絵画観が、高い空のもとダイナミズムな生命力を充溢することだろう。

佐野凜由輔『ZOOOOOOOOOOM展』実施概要
場所:MU GALLERY(東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 2F
会期:2023年10月14日(土)〜28(土)12:00〜18:00 ※休廊日:日曜、月曜
内容:作品展示及び販売、画集の販売
入場料:無料
協賛:扶桑物産株式会社、信陽器材株式会社、株式会社北興商事
お問い合わせ:株式会社トゥッティフルッティ
Email:info@8tuttifrutti.com
Tel:03-6457-7107

佐野凜由輔 Ryusuke Sano
1994年生まれ、北海道・札幌出身。幼少期はカートゥーン、アニメーション、漫画に没入し、10代の後半でエゴン・シーレ、ジャクソン・ポロック、ジャン=ミシェル・バスキア、エリック・パーカーらに衝撃を受ける。画家を志して、2016年にNYへ渡米。2018年に開催した初の展観から、規則性のない具象性と抽象性が共存する私的な記憶に基づく多色使いの表現方法を“ZOOM(ズーム)”というコンセプトに込め、精力的に作品を描き下ろす。“ZOOM”は会期を重ねる度に“O”が増え、本展覧会でその“O”は節目となる“10”を数える。アジア圏でのソロ展示やグループ展への参画の他、2022年に1st作品集を上梓。
代表作は『ズーム』『JUNGLE』『FACE』。主な個展は『ZOOOOOOM / “構図、余白へのZOOM”』MU GALLERY(2022年7月、東京・天王洲)、『ZOOOOOOOOOM / 蓄積する色彩』Gallery by the Harbour(2022年10月、香港・ハーバーシティ)、『ZOOOOOOOOM / BRUSH WORK』WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO(2023年4月、東京・今戸)など。
また近年では、自身の作品制作以外に、King Gnuのアルバムのジャケットやツアーグッズへのアートワーク提供、ラッパー・Taeyoung Boyとのコラボレーション、東京国立近代美術館で開催された「ガウディとサグラダ・ファミリア展」のグッズデザインなどを手掛け、活躍の幅を広げている。
https://ryusukesano.com/
Instagram:@ryusukesano
X(旧Twitter):@yulustreet

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