美術家・音楽家の立石従寛は、仮想と現実、自然と人工など相対する境界の分解と合成をテーマに作品制作を行ってきた。
主な作品には、浜辺に浜辺を積層させるインスタレーション「Beach on Beach」や霧に向かって私的モノローグを公共放送システムに乗せて発する映像作品「To The Fog」、森の中に鑑賞空間を持ち込むインスタレーション「In(to)stallation」などがある。
映像作品「To The Fog」は、過去にデイヴィッド・ホックニーやダミアン・ハースト、ハルーン・ミルザなど著名な現代作家を輩出している、イギリスの若手アーティストの登竜門「New Contemporaries 2021」にも選出された。

立石の活動は美術に留まらず、音楽へも多岐に渡る表現媒体やジャンル、サウンドを用いて、軽やかに無領域的・無国籍的に広がってきた。映画音楽を始めとする数々の表現分野でのコラボレーションも行っている。

あらゆる分野を意図的に横断して活動してきた立石は、「エウレカを声にするように、新たな知覚世界を切り開くこと」を表現のコアに置いてきた。その背景には、幼少期に6カ国間を転々と過ごした経験が原体験となっている。

立石は「英語も日本語もままならず、多文化に囲まれる環境の中で、唯一相手と心を打ち解けられる方法が絵や音楽など非言語コミュニケーションだった」と述べている。その絵や音楽への愛着が、立石がアーティストとなるきっかけであったという。この度、立石は「.jvkn（ドット・ジュカン）」という名で音楽の世界にも進出する。

立石は「多文化で育ったゆえに幼少期からポップ・ミュージック、クラシック、ブルース、メタルなど色々な音楽を好んできた。特にポップ・ミュージックにはリスペクトが強く、心の準備ができた今、新曲発表とともに挑戦することになった」と語る。新曲は、映画音楽を作るように映像を無音で流し、新しい音楽に落とし込んだものだ。

アーティスト名「.jvkn」は、「従寛」の頭文字を取り、デスクトップ上で通常のファイルと違って見えない「隠しファイル」に由来している。立石の今後の活動は、音楽を軸に異なる分野へと横断するという。待望の1stシングルリリースは、7月6日深夜00:00に解禁予定だ。自身の今までの活動のルーツである美術にアクセスしながら楽曲とMVを公開する予定である。

【リリース情報解禁日】
7/3（水）※ SNSとYoutubeにてティザー公開予定。

オフィシャルサイト：　www.dotjvkn.co
オフィシャルinstgram:@dotjvkn
オフィシャルX(twitter):　@dotjvkn
オフィシャルyoutubeチャンネル:　@dotjvkn
TUNE CORE ARTIST　https://www.tunecore.co.jp/artist/dotjvkn
LINKCORE　https://linkco.re/bXTE5xCY

【ファーストシングル】
「Distant」
2024/7/6リリース
作詞/作曲：.jvkn(ドットジュカン）

立石は「インターネットが生まれたからの世界は、空間も方向もなくなり、過去のこともまるで今日の出来事のようにアーカイブが二次的ににされている。霧の時代である。近くにいるのに遠く感じる。全然見えない五里霧中のような世界の中で、隣の人が遠く感じるけど、手を出して触れるか触れないかくらいが一番気持ちいいん関係値なのではないか」と述べている。

【 プロフィール 】
美術家/音楽家立石従寛のソロプロジェクト「.jvkn(ドットジュカン)」。
「清水寺森山未來氏奉納舞 Re:Incarnation」や映画「 燃えるドレスを紡いで」など作曲家として数々の作品
に携わる。シネマティックなコード進行にアコースティックとデジタルの融合を取り入れたジャンルレスな音
楽を創り、海外で生活してきた経験から、自身の自然言語としての英詞と日本詞を自在に織り交ぜている。
オルタナティブなメロディーに乗せる唯一無二の繊細な歌声は必聴。

【 配信情報 】
「Distant」 2024年7月6日(土)デジタルリリース
ファーストシングルである「Distant」は、美術家として活躍する立石従寛が2020年に制作したアート作品「to the fog 」から着想を得て制作した楽曲。エレクトロ・ポップのジャンルを超えて、アコースティックとエレクトロニックの融合を行った。伝統的なリズムと現代的なサウンドデザインの調和を追求し、イージーリスニング的な聴感、どこか聞き馴染みがあるようなノスタルジーがありながらも、ほんの半歩だけ踏み出した淀みのような余韻を聴くものに残す。