＜Quasiexperimental＞は、2025年に東京で設立され、2026年春夏シーズンにデビューコレクションを発表予定。ブランド名が示す「準実験的」とは、整合性よりも揺らぎを許容する非構築的なアプローチを意味しており、ファッションとグラフィックという異なる領域からの視点を交差させ、構築の方法そのものを再考するブランドとなる。

制作の過程で生まれるズレや干渉を積極的に取り入れながら、新たな共同作業の形を模索する。デビューに先駆けて、ブランドの世界観を示すイメージルックを公開し、グラフィックライン＜qe（キューイー）＞の展開も同時に発表された。

コレクションでは、YUGE FABRIC FARMが手掛ける尾州産やイタリア、フランスなどの高品質で希少なデッドストック生地をメインに使用。プリント制作には、東京に拠点を置くDamngood Productionが参加している。

今後は、伝統技術を取り入れたプロダクトの展開や、出版物の制作なども予定されており、2026年春夏シーズンの東京での展示会を皮切りに、本格始動となる。最新情報は、ブランドの公式Instagram：@quasiexperimental_official にて発信される。

河村慶太（Keita Kawamura）
文化服装学院卒業後、2005年に井村美智子と共に＜YEAH RIGHT!!＞を設立。ヴィンテージの再構築を軸に《COMMON SLEEVE》《KNOW COTTON PROJECT》などを発表。教育機関での講師やアーティストの衣装制作など幅広く活動。

菅家悠斗（Yuto Kanke）
東京工芸大学デザイン学科卒業後、複数のデザイン会社を経て2018年よりフリーランスに。グラフィックデザインを中心に、ビジュアルアイデンティティやブックデザイン、サイン計画などを手がける。