Waku FukuiとTaito Itateyamaによる二人展「瞬き(MABATAKI)」が、THE PLUGにて開催
本展は、住所非公開・InstagramのDMのみでアクセス可能という独自の運営スタイルを持つ表現拠点「後光(Gokou)」による初の外部展示となる。後光は2024年に設立されたアーティストランスペースで、整えられた言葉や構成に頼らず、感覚と衝動のままに表現する姿勢を貫いている。
「瞬き(MABATAKI)」では、煙で満たされた空間において、Waku Fukuiによるネオンの光を用いた彫刻作品、Taito Itateyamaによる写真集をめくる行為に着想を得たライトパネル作品、そして両者の共作による回転式スライド映写機による投影作品が展示される。
Waku Fukuiは、ネオンを“ただの光、そこに在ること”として捉え、都市の記号としてではなく、感覚に訴える存在として空間に介在させる。「記号からの逸脱」や「素材としての光の解放」といったテーマを通じて、点滅する粒子の連なりとしてのネオンの儚さと美しさを表現する。
「在在 (Zaizai)」(Gallery Common、2025)展示風景 撮影:西村祐馬
一方のTaito Itateyamaは、Taito Waveの名でも活動し、自身の写真を“人間との関係性のセルフポートレイト”と語る。写真には、出来事だけでなく関係性や感情の痕跡が宿り、ドキュメンタリーと私写真の揺らぎが特徴的だ。本展では富士の樹海を舞台に、ネオンの光のみで撮影した作品を展示し、光の意味そのものを問い直している。
「FACE TO FACE」(後光、2024)展示風景
Waku Fukui
1996年、東京生まれ。
ネオンの光の空間性・物質性に注目し、2017年より国内のネオン工房「島田ネオン」で修行。渡米を経て帰国後、ネオンサインスタジオ「Gokou Neon Studio」を設立し、2024年に表現拠点「後光(Gokou)」を立ち上げた。
Instagram:@waku0134
Taito Itateyama
1996年生まれ。
私写真を軸に、人生のドキュメンタリーを写真集で残す活動を展開。2023年に初個展「ドラマティックトウキョウ」を開催、2024年には後光にて個展「FACE TO FACE」を開催。
Instagram:@taitowave
Waku Fukui × Taito Itateyama 二人展「瞬き(MABATAKI)」
会期:2025年6月18日(水)〜6月22日(日)
時間:13:00〜19:00
会場:THE PLUG
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-9