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桜製作所銀座店にて11/19(日)から12/26(火)まで『ミラ ナカシマ展』を開催

Nov 18, 2023
桜製作所 銀座店において11月19日から12月26日まで『ミラ ナカシマ展』が開催される。桜製作所創業75周年、創業者生誕100年を記念したこの展示では、桜製作所が初めて製作を開始するミラ・ナカシマ作品の初公開のほか、桜製作所とジョージ・ナカシマ工房との深い協働のもと作られた特別な作品が数多く展示販売される。

桜製作所銀座店にて11/19(日)から12/26(火)まで『ミラ ナカシマ展』を開催

Nov 18, 2023 - NEWS
桜製作所 銀座店において11月19日から12月26日まで『ミラ ナカシマ展』が開催される。桜製作所創業75周年、創業者生誕100年を記念したこの展示では、桜製作所が初めて製作を開始するミラ・ナカシマ作品の初公開のほか、桜製作所とジョージ・ナカシマ工房との深い協働のもと作られた特別な作品が数多く展示販売される。

20世紀の家具デザインに偉大な足跡を残した日系アメリカ人 ジョージ・ナカシマ(1905-1990)。
アメリカ合衆国ニューホープにあるジョージ・ナカシマ工房(George Nakashima Woodworker)以外で彼の作品の製作を唯一許されているのが香川県高松市の桜製作所だ。

今年で桜製作所は創業75周年の節目を迎える。桜製作所は、ともに1923年に生まれた高松顕、永見眞一が1948年に創業、現在は永見眞一の息子にあたる永見宏介に経営が引き継がれ、オリジナル家具とともにジョージ・ナカシマの精神を引継いだ作品を丁寧に作り続けている。

一方で、本国アメリカのジョージ・ナカシマ工房も1990年にジョージ・ナカシマ本人が亡くなった後は、1970年より父のもとで働いていた娘のミラ・ナカシマが引継ぎ運営されている。日本とアメリカというジョージ・ナカシマにとって2つの故郷ともいうべき場所で、ナカシマ作品の製作は続いている。

ジョージ・ナカシマその人は、木というものを図面に合わせて寸法通りに加工する画一的な「素材」としてではなく、
個性を持った「生命」として考えていた。

家具の製作にあたっては、木のこころに耳を傾け唯一無二の形態や杢目、傷などの個性にむしろ自分のデザインを緩やかに合わせていくような製作態度で、木に家具として第二の生命を与えようと考えていた。

また木のこころと対話する職人のクラフトマンシップも重要視し、職人の個性や製作場所ごとの違いはむしろ当然あるべきだと考えていたと言われている。そのため桜製作所とジョージ・ナカシマ工房ではそのラインナップも作品の印象も異なり、それこそがナカシマ家具らしさと言える。

今回の『ミラ ナカシマ展』では、その開催を記念し、2003年にデザインされたものの桜製作所のコレクションには含まれていなかったミラ・ナカシマの「コンコルディア・チェア」が初めて桜製作所で製作・発売開始になる。

加えて、ミラ・ナカシマの感性で木取りされた個性豊かな銘木を用いて桜製作所が製作したジョージ・ナカシマのコーヒーテーブルや日本では未発売の珍しい作品、特別仕様なども展示・現品販売される。

これらの展示からは、ジョージ・ナカシマの古典ともいうべき作品を大切にしながらも、新しい作品や仕様でラインナップを拡充しこれからのマスターピースを作り出そうとする、近年の桜製作所の姿勢を感じ取れることだろう。

またコンコルディア・チェアの製作開始にあたり来日したミラ・ナカシマがジョージ・ナカシマ工房のフィロソフィーや製作プロセスを詳細に記した書籍も限定部数販売される。

この書籍では貴重な写真・図版とミラ・ナカシマによる丁寧な解説を通して、ジョージ・ナカシマの哲学を実現しながら作り手と使い手の相互信頼を生むために築き上げられた現在のジョージ・ナカシマ工房の製作プロセスや、ジョージ・ナカシマが設計し今も拠点となっているジョージ・ナカシマ工房の様子などが詳しく紹介されている。

桜製作所創業75周年、創業者生誕100年を記念したこの『ミラ ナカシマ展』を通して、共に偉大なパイオニアである父を持ちその礎を大切にしながらも、新たな方向性や製作プロセスを模索する桜製作所とジョージ・ナカシマ工房の、変わらぬ想いや現在の取り組みを体感してみてはいかがだろうか。

ミラナカシマ展
Date:2023年11月19日(日)〜12月26日(火)
Time:11:00 – 18:30
Place:桜製作所 銀座店
東京都中央区銀座3-10-7 ヒューリック銀座三丁目ビル1F
TEL:03-3547-8118

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