FRITZ HANSENが創業150周年を記念し、伊勢丹新宿店本館にて7名のクリエイターとの特別コラボ商品を展示・販売
フリッツ・ハンセンと伊勢丹にゆかりのある7名のクリエイターが、フリッツ・ハンセン創業150周年を祝し、それぞれの思いや表現を名作家具に落とし込んだ商品が数量限定で展示・販売される。
7名のクリエイターは下記(アルファベット順)
・AURALEE/ファッションブランド
・baanai/アーティスト
・橋爪 悠也/アーティスト
・黒沢 祐子/ウエディング&ライフスタイル・プロデューサー
・内田 洋一朗/アーティスト
・山口 一郎/ミュージシャン
・White Mountaineering 相澤 陽介/ファッションデザイナー
また、今回の企画に連動し、伊勢丹新宿店のウィンドウをフリッツ・ハンセンがジャック。定番の名作家具を筆頭に、アクセサリー、照明、そして昨年フリッツ・ハンセンに加わったアウトドアコレクションのスカゲラックが厳選し展示される。
AURALEE/ファッションブランド
デザイナー:岩井 良太。さまざまなブランドでパタンナーやデザイナーの経験を積んだ後、2015年春夏よりオーラリーのコレクションを発表してきた。
2017年に東京・南青山にブランド初の直営店舗をオープンさせ、翌年に「FASHION PRIZE OF TOKYO 2019」を受賞。2019年秋冬よりパリファッションウィークに参加して、2019年には毎日ファッション大賞の新人賞・資生堂奨励賞を受賞する。オーラリーの特徴は、明瞭なオーセンティックさ、フォーマルと呼応する静かなエレガンス、繊細な洗練と調和するコンフォート。そしてコレクションのいちばんのインスピレーションは、素材や生地そのものという。
以前からフリッツ・ハンセンに憧れがあったという岩井氏は、オーラリーのレディースの洋服のために開発したテキスタイルを「セブンチェア」の張り地として使用。また絶妙のベージュとグレーを用いた2種類の「ドットスツール」も手がける。1脚ずつでも魅力的ですが、3脚揃った色彩のバランスにはいっそうのオーラリーらしさを感じさせる。
(左) Dot Stool Limited Edition by AURALEE light khaki beige(税込¥45,100)
(中央) Dot Stool Limited Edition by AURALEE white gray(税込¥45,100)
(右) Seven Chair Limited Edition by AURALEE white gray(税込¥156,200)
baanai/アーティスト
1977年、神奈川県藤沢市鵠沼生まれ。baanaiさんのアーティストとしての経歴は、2015年に「コム デ ギャルソン」の川久保 玲氏にポートフォリオを送り、作品が採用されたところから始まる。一躍注目されるようになった後、多くのブランドに起用され、次々に個展を成功させた。
一方、baanaiさんはひたむきに、愚直に、自身のアートを追求。執拗なまでに反復された文字によって画面全体を埋め尽くした作品は、何層にも塗り重ねられ、観る者を奥へ奥へと引き込む。そこには、かつて抑圧された作家のアートへの欲動、そして現在も活動の拠点とする藤沢市鵠沼のサーフィン文化、数々のコラボレーションなどが反映されている。
フリッツ・ハンセンとのコラボレーションでは、アルネ・ヤコブセンの椅子をキャンバス代わりに独自の筆致でぎっしりと文字が描かれた。フリッツ・ハンセンというブランド名に加え、キーワードである「EXTRAORDINARY DESIGN」や創業年の「1872」などのフレーズが見える。
全作品にMAKI GALLERYの証明書が付きます。
Drop Chair Limited Edition by baanai(税込¥825,000)※抽選販売商品
Egg Chair Limited Edition by baanai(税込¥3,300,000)※抽選販売商品
Swan Chair Limited Edition by baanai(税込¥1,870,000)※抽選販売商品
Grand prix Chair Limited Edition by baanai(税込¥330,000)※抽選販売商品
橋爪 悠也/アーティスト
1983年に岡山県に生まれ、現在は東京を拠点に活動。2016年から自主企画による展覧会を通して作品を発表し、2018年以降は東京・バンコク・ソウル・ロンドンで個展を開催してきた橋爪 悠也氏。2022年には青山SPIRALガーデンで大規模な個展を開催したほか、アジアでの作品展示も好評を博す。また出身地である岡山では、継続的な地域への貢献を目的とする展覧会も行う。
今回のフリッツ・ハンセンとのコラボレーションでは、このブランドのファンがもっているイメージを大切に考えながら、自身のエッセンスを加えるような感覚で制作に臨んだそう。モチーフに選んだのは、約1年前から自宅で飼っているロシアンブルーの「もろこし」。橋爪さんの近作にもよく登場している猫で、椅子のシートに丸くなって座るのがとても好きなのだとか。アルネ・ヤコブセンの「ドロップチェア」の上に猫のオブジェを載せたのは、オリジナルの完成度を尊重したからでもあるそう。
Drop Chair Limited Edition by Yuya Hashizume 5作品(税込¥990,000)※抽選販売商品
黒沢 祐子/ウエディング&ライフスタイル・プロデューサー
大学卒業後、OLを経てウエディングプランナーに転身。彼女の手がけるウエディングは、新郎新婦の「らしさ」を引き出し、参列ゲストの記憶に残る唯一無二の世界観が特徴。フリーランスのウエディングプランナーとして高い評価を得た現在は、年間10組さま限定でトータルコーディネートをお手伝い。オンリーワンウエディングに20年以上こだわり続けてきた中で、新郎新婦のその後の生活を豊かにする空間やライフスタイルに興味を持ったそう。2020年鎌倉移住をきっかけに、ライフスタイルにも活動を広げ、その直感力やセンスで個人宅のインテリア相談やパーソナルコーディネート、自宅でのワークショップ開催や洋服をプロデュース。また、2022年からはオンラインサロン「Y’s room」を主宰するなど幅広く活躍。
そんな黒沢さんは以前からフリッツ・ハンセンが大好きで、自宅でも椅子「セブンチェア」を愛用する。今回は自身のテーマカラーでもあるブルーを取り入れ、アルネ・ヤコブセンの2種類の椅子を新鮮に彩る。
(左)Drop Chair Limited Edition by YUKO Kurosawa(税込¥292,600)
(右)Seven Chair Limited Edition by YUKO Kurosawa(税込¥203,500)
内田 洋一朗/アーティスト
原生種の蘭とグラフィティワークを融合した独創的な世界観で支持を集める内田洋一朗。2017年にUNION SODA(福岡)にて「NEVER MIND」展を、2019年にCURATOR’S CUBE(東京)にて「SOLO SHOW」展を開催するなど多くの展覧会を行う。またザ プールアオヤマ、ループウィラー、タカヒロミヤシタ ザ ソロイスト. ロロ・ピアーナなどへのアートワークの提供をはじめ多数コラボレーションを行う。具体的なテーマを設けず、直感または頭の片隅に止まっていた言葉をキャンバスに紡ぎ出し、フリージャズのジャムセッションのように画面を構成する作風が人気を集める。
フリッツ・ハンセンとコラボレーションするにあたり、最初に感じたのは「おもしろそう」。自ら経営していた店の壁や床に、頭の中に湧いてくるイメージを言葉に変換しながら「ラクガキ」を始めた頃の楽しさや気持ちよさが、今につながっているのだという。アルネ・ヤコブセンがデザインしたSASロイヤルホテルのラウンジセットとジャムセッションするように、今回の作品を仕上げた。
Seven Chair Limited Edition by Yoichiro Uchida (税込¥275,000)※抽選販売商品
山口 一郎/ミュージシャン
「サカナクション」として、2007年にメジャーデビュー。文学的な表現の歌詞と、幅広い楽曲のアプローチは新作をリリースするたびに注目が集まり、第64回NHK紅白歌合戦に出場、第39回日本アカデミー賞にて最優秀音楽賞をロックバンドとして初受賞するなど、その活動は高く評価される。全国ツアーは常にチケットソールドアウト、大型野外フェスにはヘッドライナーで登場するほか、イベントとのコラボレーションを行うなど、現在の音楽シーンを牽引する存在として活躍中。2015年から各界のクリエーターとコラボレーションを行いながら音楽とさまざまなカルチャーが混ざり合うコンテンツを企画するプロジェクト「NF」をスタートさせ、多様な活動を行う。2023年より、作り手とコラボレーションし、製造背景にもフォーカスをあて発信するプロジェクト「yamaichi」をスタート。
今回は、日本有数の伝統工芸である杞柳細工に着目。その豊かな歴史と、フリッツ・ハンセンの150年の歴史を、アルネ・ヤコブセンの「ドロップチェア」を題材としてミックス。こうした斬新な試みを通して、杞柳細工の創造性が国境を超えて認識されることを思い描く。
White Mountaineering 相澤 陽介/ファッションデザイナー
1977年生まれ。多摩美術大学染織科を卒業後、2006年にファッションブランド、ホワイトマウンテニアリングをスタート。これまでにモンクレール、バートンサーティーン、ラルディーニ バイ ヨウスケアイザワなどさまざまなブランドのデザインを手がけている相澤陽介氏。現在はイタリア コルマー社のデザイナーを務めるほか、サッカーJリーグ「北海道コンサドーレ札幌」の取締役兼クリエーティブディレクターにも就任。多摩美術大学、東北芸術工科大学の客員教授も務めている。相澤氏は、自身のアトリエの家具をすべてフリッツ・ハンセで揃えるほどのこのブランドの愛用者。デザインだけでなく日常的に居心地のよさを感じるプロダクトに感銘を受けているという。過去にホワイトマウンテニアリングとコラボレーションしたオリジナルチェアを制作した経験も。
今回はアルネ・ヤコブセンが残した名作のひとつ「オックスフォードチェア」を選び、ブランドのアニバーサリーイヤーを意識して、その張り地にカスタマイズを施す。
ポップアップ詳細
場所:伊勢丹新宿本店本館1階=ザ・ステージ
会期:2023年6月7日(水)~6月13日(火)
ウィンドウ展示期間:2023年5月24日(水)~ 6月27日(火)
Styling: Tomoya Senda