パリ在住のロマン・クレメールは第20回イエール国際フェスティバルで特別賞を受賞した後、2006年にブランドを立ち上げ、12回のメンズウェアコレクションをファッションウィークの公式期間中に発表。彼の男性性に対する異端的ともいえる表現は、ジェンダーに疑問を投げかける現在のファッションの在り方を先取りしたものといえる。2011年には＜Mugler（ミュグレー）＞でメンズウェアデザイナーに就任し、クリエイティヴディレクターのニコラ・フォルミケッティと共にコレクションを発表。彼らのエネルギッシュなショーはすぐに脚光を浴び、大きな話題となった。2014年、＜Camper（カンペール）＞史上初のクリエイティヴディレクターに任命され、新しいヴィジュアルイメージを発表するだけでなく、ブランドキャンペーンやグローバルコミュニケーションを通じて、デザイン主導の製品と強いイメージを統合させる。2023年、クレメールは自身のレーベルを復活させROMAIN KREMER SPORT COUTUREをスタートした。
