「本物の価値」を追求してCOMME des GARÇONS傘下で立ち上げたメンズライン。1961年福島県生まれの渡辺は、文化服装学院卒業後、1984年にCOMME des GARÇONSに入社。主にパターンメーカーとして活躍し、1987年にトリコラインのチーフデザイナーに就任。その後1992年に自身の名を冠したラインをパリで発表し、2001年にメンズライン「MAN」を本格始動。ブランドの特色は、ミリタリーやワークウェアといった要素を、斬新な素材使いやパッチワーク、ヴィンテージ加工などで再解釈する「温故知新」のアプローチにある。特にさまざまなブランドとのコラボレーションで本格的な“リアルアイテム”をベースとしつつ、そこに創造的な価値を吹き込む手法は業界にも影響を与えている。