QUI

NEWS

太宰府天満宮に3年間限定「仮殿」が完成 御帳・几帳のデザインをMame Kurogouchiが担当

May 14, 2023
太宰府天満宮は令和5年5月より約3年間をかけ、124年ぶりに重要文化財「御本殿」の大改修を行う。そしてこの度、御本殿前に3年間限定で使用し、改修期間にご参拝の皆様をお迎えする「仮殿」が完成。

太宰府天満宮に3年間限定「仮殿」が完成 御帳・几帳のデザインをMame Kurogouchiが担当

May 14, 2023 - NEWS
太宰府天満宮は令和5年5月より約3年間をかけ、124年ぶりに重要文化財「御本殿」の大改修を行う。そしてこの度、御本殿前に3年間限定で使用し、改修期間にご参拝の皆様をお迎えする「仮殿」が完成。

文化芸術の神様である天神さまの御神徳を、未来へ継承していきたいという想いから、現代の日本を代表するクリエイターが参画。
仮殿のために仕立てられた御帳(みとばり)と几帳(きちょう)は、パリコレクションに参加するなど世界的に支持されるファッションブランドMame Kurogouchiが手がけた。天神さまと当宮が紡いできた歴史に想いを馳せ、社全体を包む生命の景色を、伝統的な手法と現代の織機によって表現。

 


文化芸術の神様である天神さまや“文化芸術の発信地”として当宮が紡いできた歴史からインスピレーションを受け、現代の織機を用いながら、古代染色などの古来の手法と融合させ、令和の今でしか作れない生地が生まれた。御帳には天満宮を象徴する梅の木が全面にあしらわれ、色・柄ともに左右に向かって美しいグラデーションを成す構図が、天満宮全体がもたらす生命の広がりを表現。几帳に用いられたシルクには、境内で採集された梅と樟の枝や、貴重な紫根を用いた古代染色が施され、現代を象徴する化学繊維と共に織り上げられる。流れる様な糸の飛ばしが特徴的な織りはデザイナー黒河内真衣子氏が体感した境内に降り注ぐ生命の雨をイメージ。菖蒲や境内に咲く草花といった要素と共に生地の上で融合することで、天神さまと天満宮の歴史が未来へと向かって織り上げられる。

■デザインに込められたメッセージ
「図案や素材には天満宮を象徴する梅のモチーフの他に、西高辻󠄀家の記憶を込めています。境内の中に特に大きな樟の大木があります。落雷を受けて、根元に大きな穴があいているのですが、その穴の中に入らせていただいたことがあります。その際、西高辻󠄀さまも幼少期にこの大木の穴でかくれんぼをしていたという話を伺いました。そんな時、突然雨が降ってきて、私はその中で雨宿りをしたのですが、まるで生命の膜に守られているような強い印象を抱きました。西高辻󠄀さまがその中で過ごした時間に想いを馳せ、その大木の中から見える景色と、天満宮全体を包む生命の景色を描きたいと思い、筆を走らせました。」(黒河内真衣子氏コメント)

NEW ARRIVALS

Recommend