昔懐かしい花柄の毛布を素材に立体作品やインスタレーションを手掛け、ファッションブランドとの協業でも注目される江頭誠氏が「アートカプセル＋」に登場。

個展開催にあたり作家よりのメッセージ

こんにちは。作家の江頭誠です。
おばあちゃんやおじいちゃんの家にあったようなロココ調の花柄毛布をモチーフにした、立体作品やインスタレーション作品を制作しております。
毛布を使い始めた発端は、一人暮らしの部屋に友人が来たとき、実家から持ってきた毛布を『ダサい』と言われたこと。
今まで気に留めていなかった花柄が急に恥ずかしく、意識せざるを得ないものになりました。
特に花柄を好んで使用していたわけでもないのに、なぜあんな派手な花柄が見えていなかったのかと疑問に感じたところから毛布の作品はスタートしました。
今回は、毛布そのものの絵を描いてみました。
制作の中でたくさん触れ合ってきた毛布ですが、絵画として捉えてみても面白いかなぁと思い制作にいたりました。
皆さんもご家庭にある、花柄毛布を絵画として鑑賞してみてください。
特に発見はないかもしれませんが、日々の生活にちょっとした豊かさが加わるかもしれません。

江頭 誠氏プロフィール

1986年三重県生まれ。2011年に多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。
戦後の日本で独自に普及してきた花柄の毛布を主な作品素材として、立体作品やインスタレーションを手掛ける。
2015年に発泡スチロール製の霊柩車を毛布で装飾した「神宮寺宮型八棟造」で「第18回岡本太郎現代芸術賞」特別賞を受賞。その翌年、毛布で洋式トイレをつくった「お花畑」で「SICF17」のグランプリを受賞する。主な展覧会に「六本木アートナイト2017」、「BIWAKOビエンナーレ2022」など。展示以外にアーティストYUKIの「My lovely ghost」のMV やGUCCIのショートフィルム「Kaguya by Gucci」にアートワークで参加。

■会期：2023年2月2日（木）～21日（火）

■会場：西武池袋本店　2階（中央B7）＝アート カプセル＋

※最終日2月21日（火）は、当会場のみ午後6時にて閉場いたします。