『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』は、1984年にエリザベス・レナード監督とINA（フランス国立視聴覚研究所）によって制作され、日本では1985年の第1回東京国際映画祭で一度上映されたのみの作品。その後、VHSやDVDは長らく入手困難な状態が続いていたが、近年倉庫から16mmフィルムが発見され、修復およびデジタル化を経て、約40年の時を超え劇場公開を迎えることとなった。

本作には、1980年代の東京の都市景観を背景に、坂本龍一自身のインタビュー、スタジオでのレコーディング風景、出演CM、YMOの散開コンサート、大島渚監督『戦場のメリークリスマス』（1983）の印象的なシークエンスなどが収められている。音楽家としての坂本龍一と、その時代の空気が重なり合う瞬間が、記録として鮮やかに立ち上がる。

展示企画「Tokyo Melody｜Popup」では、10点以上のポートレートを中心に、映像作品や関連アーカイブを多数公開する。坂本龍一の貴重なポートレートに加え、ライトボックスで照らし出される東京の風景、「commmons: schola」ほか関連資料を閲覧できる視聴覚エリアなど、多角的な構成で作品世界に触れられる内容となっている。

また会場では、坂本が生前に愛したドリンクやフードの提供、関連グッズの先行販売も予定されており、来場者が五感を通して『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』、そして坂本龍一の世界観を体感できる場が用意される。本展は、六本木から西麻布という都市文化の交差点を舞台に、展示・音楽・トークプログラムをサーキット形式で展開する「MEDIA ART CIRCUIT 2026」の一環として開催される点も特徴だ。

【開催情報】
展覧会名：Tokyo Melody｜Popup
会期：2026年1月10日（土）～1月18日（日）
会場：WALL_alternative（東京都港区西麻布4-2-4 1F）
開館時間：16:00～24:00
休館日：会期中無休
観覧料：入場無料（ワンドリンク制）

入場方法・入場時間帯：
A｜16:00～21:00 優先入場時間
事前予約者を優先して案内する時間帯。
16:00-17:30／17:45-19:15／19:30-21:00の3枠（各1時間30分入替制）。
事前申込URL：https://peatix.com/event/4755748
各枠先着順。
入場時にドリンク代として1,500円＋税（学生は1,000円＋税、要学生証）が必要。
※申し込み時間枠内であれば途中入場・途中退場可。ただし入替時間の30分前までに入場が必要。
※空きがある場合に限り当日入場可。

B｜21:00～24:00 自由入場時間
事前申込不要で入場可能な時間帯。
入場時にドリンク代として1,500円（学生は1,000円、要学生証）が必要。
※混雑時は入場制限を行う場合あり。

※全時間帯キャッシュレス決済のみ対応

『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』概要
公開日：2026年01月16日（金）
監督：エリザベス・レナード
出演：坂本龍一、矢野顕子、細野晴臣、高橋幸宏
撮影：ジャック・パメール
編集：鈴木マキコ
音楽：坂本龍一
録音：ジャン・クロード・ブリッソン
プロデューサー：ミュリエル・ローズ
スーパーバイジング・プロデューサー：キキ・三宅
制作会社：INA、KAB Amercia Inc.、KAB Inc.
1985年｜62分｜フランス、日本｜日本語、フランス語、英語
配給：エイベックス・フィルムレーベルズ　(C)Elizabeth Lennard
URL：https://tokyomelody.com/