「YKKファスニングアワード」とは、2001年から毎年開催し、ファッション業界での活躍を目指すデザイナーの登竜門として今年で25周年を迎える“学生を対象とした日本最大級”のファッションデザインコンテスト。

このアワードへの参加を通じて、多種多様なYKKファスニング商品が学生にとって身近なものになること、そして才能ある若きクリエイターが世界に向けて“ジャパンオリジナル”を発信し、グローバルに活躍してほしいという思いで実施されている。

7,763件もの応募の中から、各部門での受賞作品と受賞者が決定した。

アパレル部門
グランプリ・Circular Design 特別賞

作者:今野 奏（コンノ カナデ）
学校名:文化服装学院
タイトル:Re Tree
対象アイテム:NATULON Plus® コイルファスナー・PERMEX®(EX ソケット)

作品解説:木のように長く生き、変化を受け入れながら育つ服。自然と共に歩む仕組みをまとい、消費に頼らないくらしへ導く。ファスナーでパーツごとに取り外し可能にし、服を部分的に修復、交換しながら長くつかえる。ニットとファスナーをかけ合わせ、木の生命を感じさせるうねを表現。

優秀賞

作者:内藤 琢斗（ナイトウ タクト）
学校名:名古屋モード学園
タイトル:YKK CIRCUIT
対象アイテム:NATULON Plus® コイルファスナー・POWERHOOK®・マグネット付きバックル(LB-MX)・タックボタン・PERMEX®(EX ソケット)

作品解説:サーキット場を想起させる立体的なシルエットを、スライダーによるファスナーの連結で作り出したり、POWERHOOK®やスライダーを用いてチェッカーフラッグやフォーミラーカー、サーキットのビジュアル要素
を取り入れた衣服の提案。

審査員特別賞

作者:石原 実紅（イシハラ ミク）
学校名:ドレスメーカー学院
タイトル:POLYGON
対象アイテム:BELNAP® プロング

作品解説:同じパーツをスナップボタンでつなぎ合わせて構築した造形物。「POLYGON」というテーマのもと、組み合わせによっていくつもの形に“何角形” にも変化する服を目指して製作。ランプシェードの構造をヒント
に、パーツの連結でスカートや袖の形を自由に変形可能。分解できる構造はメンテナンスや再利用を容易にし、長く楽しめる一着となっている。

YKK 特別賞

作者:Yoon Myat Su Lin（ヨン ミャッスリン）
学校名:エスモード東京校
タイトル:Shelter-wear
対象アイテム:METALUXE® スタンダードカラー・POWERHOOK®・マグネット付きバックル(LB-MX)・BELNAP® プロング・PERMEX® (EX ソケット)・SOFIX®

作品解説: 「シェルターウェア」というコンセプトに基づいてデザインした、緊急時やアウトドア環境など様々な状況に適応できる機能的な衣服。パファーコートをミリタリーギアとして再解釈し、単なる衣服から着用可能なシェルターへと変容。取り外し可能なバッグ型スリーブを備えたモジュール構造、テントへと組み立て可能な隠しパネル、取り外し可能なパッドを採用。これにより衣服は着用者のニーズに応じて変形する。都市生活から自然環境まで、幅広い状況に対応する次世代アウターウェアとして設計した。

ファッショングッズ部門
グランプリ

作者:鳥居 遼太郎（トリイ リョウタロウ）
学校名:文化服装学院
タイトル:ATTACHMENT
対象アイテム:EXCELLA®・タックボタン

作品解説: 時にビジュアル以上の価値がある物が持つ世界。たとえ自分の身体に合わなくとも身につけたい、背景を纏う執着心(attachment) から着想し、より身体への適合にシビアな靴で表現した。

優秀賞

作者:磯貝 祐太 イソガイ ユウタ
学校名:目白ファッション&アートカレッジ
タイトル:Torn Bag
対象アイテム:METALUXE® スタンダードカラー・マグネット付きバックル(LB-MX)

作品解説:バッグが破れてしまい中の物が落下している様子を表現。その落下しているミニバッグなどのアイテムをその日の気分やファッションに合わせ自由に付け替えられるところも魅力。1つのバッグで色々な表情を見せることができる。

審査員特別賞

作者:増田 凌 マスダ リョウ
学校名:東京大学大学院
タイトル:voronoi
対象アイテム:EXCELLA®・METALUXE® スタンダードカラー

作品解説:ファスナーのループを連結して作製されたバッグ。布やテープを排したシンプルなビジュアルによって、バッグの幾何学的な美しさと、それを構成するファスナー自身の美しさ、さらには数理的な設計手法の美しさを最大限表現した。

YKK 特別賞

作者:萩原 奈音 ハギハラ ナオ
学校名:上田安子服飾専門学校
タイトル:backpacker
対象アイテム:AquaGuard® NATULON® コイルファスナー・POWERHOOK®・片手操作バックル (IB-KTH)

作品解説:バッグとして自転車に装着し、展開するとアウターとして着用可能。可変性と携帯性を備え、都市の移動と気候変化に対応する機能服。再生素材を用い環境にも配慮。

また、25周年記念イベント「YKK FASTENING AWARDS 25th ANNIVERSARY CELEBRATION」では、過去受賞者で現在活躍されているデザイナーや、審査員を務めるブランドデザイナーの作品が特別コレクションとしてランウェイを歩いた。モデルもパリコレも歩く超一流モデルが着用し、25周年記念イベントに花を添えた。

登壇ブランド
丸龍 文人（「FUMITO GANRYU」デザイナー）
第3回(2003)YKKファスニングアワード 優秀賞受賞

Koki（「KHOKI」ブランドディレクター）
第13回(2013) YKKファスニングアワード アパレル部門 入選
第14回(2014) YKKファスニングアワード アパレル部門 優秀賞受賞

石田 萌（ブランド「HOUGA」設立）
第11回(2011) YKKファスニングアワード アパレル部門 優秀賞受賞

瀬戸川 裕太（ブランド「YUTASETOGAWA」デザイナー）
第18回(2018)YKKファスニングアワード アパレル部門 審査員特別賞受賞
第19回(2019)YKKファスニングアワード アパレル部門 YKK特別賞受賞

石澤 駿（「Maison Shun Ishizawa」デザイナー）
第19回(2019) YKKファスニングアワード アパレル部門 審査員特別賞受

阿部 剛丸（「Takemaru」設立）
第17回(2017) YKKファスニングアワード アパレル部門 入賞

廣川 玉枝（デザイナー）
第25回YKKファスニングアワード 審査員

舘鼻 則孝（アーティスト）
第25回YKKファスニングアワード 審査員

坂口 英明（デザイナー/モデリスト）
第25回YKKファスニングアワード 審査員

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