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PRADA 2026年春夏ウィメンズコレクション、「BODY OF COMPOSITION」―ユニフォームをベースにエレガンスを再編

Sep 28, 2025
2025年9月25日(現地時間)、ミラノ・ファッションウィークで発表された<PRADA(プラダ)>の2026年春夏ウィメンズコレクション「BODY OF COMPOSITION」。氾濫する情報や価値観の多様化に揺れる現代において、プラダが示したのは“エレガンスの再編”だった。ユニフォーム調のジャンプスーツやドレスをベースに据えながら、従来のフェミニンな要素を解体し、日常と非日常を交差させる。その姿勢は、今の時代にふさわしい新しいエレガンスの在り方を問いかけている。

PRADA 2026年春夏ウィメンズコレクション、「BODY OF COMPOSITION」―ユニフォームをベースにエレガンスを再編

Sep 28, 2025 - FASHION
2025年9月25日(現地時間)、ミラノ・ファッションウィークで発表された<PRADA(プラダ)>の2026年春夏ウィメンズコレクション「BODY OF COMPOSITION」。氾濫する情報や価値観の多様化に揺れる現代において、プラダが示したのは“エレガンスの再編”だった。ユニフォーム調のジャンプスーツやドレスをベースに据えながら、従来のフェミニンな要素を解体し、日常と非日常を交差させる。その姿勢は、今の時代にふさわしい新しいエレガンスの在り方を問いかけている。

<PRADA>は、2026年春夏ウィメンズコレクション「BODY OF COMPOSITION」を、ミラノ・ファッションウィーク中にプラダ財団の『Deposito』で発表。

SNSのトレンドやストリート、スポーツ要素などが次々と流れ込み、ファッションは絶えず変化を強いられている。そんな不安定な時代に向けて、プラダは“エレガンスの再編”というひとつの方向性を示した。

コンクリートの壁と柱が剥き出しになったインダストリアルな空間に、鮮烈なオレンジの鏡面フロア。モデルが歩くたびに像が反射し、光が歪みながら広がる。服は空間と交差しながら見え方を変え、場の中で立ち上がる存在として提示される。

今シーズンのベースは、ユニフォーム調のジャンプスーツやドレス。実用性を思わせる端正なシルエットに、規律や均整の緊張感が宿る。そこに、従来のフェミニンな要素が意図的に“ずらし”として加えられる。

スカートは腰から外され、肩に掛けて吊るされるなど、位置をずらすことで新たなプロポーションを描く。ブラトップは下着としての役割=支える構造を取り払い、軽やかに、解放された姿として示される。服の定位置や役割を解体し直すことで、女性像を縛ってきた固定観念からの自由を示している。

ロンググローブはマットなレザーから光沢あるファブリックまで多彩に登場。ユニフォーム調のジャンプスーツやドレスに合わせることで、ワークウェアの硬質さにイブニングの緊張感を重ね、新しい均衡を描き出した。

配された色彩はネイビーやブラックを基調に、ミントグリーンやラベンダー、レッドが差し込まれ、強いコントラストを生む。無彩色のコンクリートを背景に、鮮烈なオレンジの鏡面フロアが光を映し出し、服の色彩をさらに浮かび上がらせる。色調は静かなトーンから鮮烈なネオンへと揺れ動き、光を受けて変化することで、空間にリズムを刻んでいた。シンプルなルックでは、光そのものが動きを演出する役割を担い、大ぶりのイヤリングやヒールのビジュー装飾、光沢のあるバッグや素材にきらめきをまとわせていた。

<PRADA>の2026年春夏コレクション「BODY OF COMPOSITION」は、ユニフォーム調のジャンプスーツやドレスをベースに据えながら、スカートやブラトップのずらした着方、異素材のロンググローブ、鮮烈な色彩を交差させる。プラダが解体し、組み直したのは“エレガンス”そのもの。固定観念を解き放ち、今という時代に即したエレガンスの新しい輪郭を示している。

今回のショーは、従来の完成形を問い直し、既成のルールをほどいて再構成するプラダらしい試みを示す場となった。

 

フロントローには有村架純をはじめ、ENHYPEN、aespaのカリナ、マヤ・ホーク、リタ・オラ、キャリー・マリガン、セイディー・シンクらセレブリティが来場し、ショーを華やかに彩った。

 

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PHOTO: Courtesy of Prada

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