Chopova Lowena
チョポヴァ ロウェナ
2017年-
Designer - エマ・チョポヴァ、ローラ・ロウェナ
<Chopova Lowena>は、フォークロアとスポーツウェアを並置しながら、サステナビリティとクラフトに重点を置いたデザインを展開している。彼らの人類学的なアプローチは、伝統的な織物や工芸、技法の観察と現代化によって形作られている。異なる世界やテーマの繊細な交差を利用し、ブルガリアのフォークロアから1980年代のロッククライミングに至るまで、さまざまな参照元をシームレスに組み合わせている。彼らはこうしたリファレンスを敬意をもって取り入れつつ、同時にまったく新しいハイブリッドなものを生み出そうとしている。
美意識を実現するにあたり、リサイクル素材やデッドストック生地を活用し、ときには枕カバーやエプロンといった形で再利用するなど、持続可能性を最優先にしている。また、その倫理的な理念は、ブルガリアで働く熟練した女性職人の雇用にも表れている。縫製職人のコミュニティを育むことで、伝統技法を守りつつ文化遺産をよみがえらせることに情熱を注ぐ女性たちに雇用機会を提供している。
独自性のある衣服のデザインと生産を通じて、彼らの目指すところは、技術・工芸・時間、そして環境への配慮を重視した倫理的な消費の仕組みを築き上げることである。