人類が言語を持つ以前から感情を伝える手段として存在してきた「表情」。現代においては、社会や文化、心理、テクノロジーと結びつき、複雑な現象として表れるようになった。作家たちはこのテーマに向き合い、肖像に宿る脆さや曖昧さ、儚さをそれぞれのアプローチで探る。愛甲は墨や鉛筆で人物の内面を繊細に描き、宮崎は完成作に筆を重ねる独自の手法で時間と感情の層を刻む。𠮷田は現代ユースカルチャーやジェンダー、バーチャルとリアルの境界に漂う存在を描き出す。

会期初日には、オープニングレセプションが開催され、「TENNOZ ART WEEK 2025」のVIPプレビューと同時に鑑賞できる機会となる。

愛甲次郎｜Jiro Aiko
東京都生まれ。2016年東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。墨や鉛筆を用いて、人の内面に潜む脆さや曖昧さを描く。近年の個展に「誰かが自分のために祈ってくれるということ」（CLEAR GALLERY TOKYO、2024）など。
Instagram:＠jiro_aiko

宮崎浩太｜Kota Miyazaki
1985年愛知県生まれ。2010年名古屋芸術大学大学院同時代表現コース修了。完成作品に筆を重ねる独自手法で国内外の展覧会に参加。近年の個展に「宮崎浩太展」（ART HUB NAGOYA、2025）など。
Instagram:＠kotamiyazaki8

𠮷田桃子｜Momoko Yoshida
1989年兵庫県生まれ、千葉県在住。2016年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。ユースカルチャーを起点に、境界的で流動的な存在を描く。近年の個展に「(30p) Water soup」（ARTDYNE、2024）など。
Instagram:＠_momokoyoshida_

Facial Expression
会期：2025年9月10日（水）〜10月18日（土）
休廊日：月曜、火曜（水曜は事前予約制、初日を除く）※9月15日（月・祝）は営業
会場：Tokyo International Gallery
住所：東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ 2F
オープニングレセプション：2025年9月10日（水）18:00〜21:00（予約不要・入場無料）
入場料：無料
公式サイト：https://tokyointernationalgallery.co.jp/ja/
Instagram:＠tig_official_jp