Dizonordは、パリとマルセイユを拠点とするクロスカルチャーストアで、さまざまな価格帯に対応したレコード、書籍、ヴィンテージのオブジェを取り揃え、ニッチでポップ、アンダーグラウンドな音楽やあまり知られていない文化的事実に関する希少なあるいは儚い資料をアーカイブして販売している。

2019年2月、パリの18区に、「ディゾノール」（Disquaire de la Zone Nord）と呼ばれるハイブリッドな小売体験がオープンした。このプロジェクトはVincent PrivatとXavier Ehretsmannのアイデアに基づいており、彼らは「忘れ去られた、あるいはあまり知られていない音」を含むあらゆる種類の音楽を支持するという強い意志を持って、この店を開設。

何千もの文献を抱えるこのレコードショップは、瞬く間にパリの音楽愛好家の巣窟となった。ディゾノールは、単なるレコード店にとどまらず、K7、CD、VHS、書籍、ファンジンなど、90年代から2000年代の音楽とポップカルチャーに関連する多岐にわたるアイテムを扱う多面的な存在である。常に進化し続けるプラットフォームであり、単なるコレクションの枠を超えて、展示会、コンサート、イベントなどを通じて、様々な文化プロジェクトに関与している。

7週間にわたり、ディゾノルドとクレージュのクリエイティブ・ディレクター、Nicolas Di Felice（ニコラス・デ・フェリーチェ）が共同企画したオブジェが展示されるハイブリッド・ストアが登場。エレクトロニック・ミュージックやエクスペリメンタル・ミュージックを中心に厳選された音楽セレクションに加え、レイブ・カルチャーやカウンター・カルチャー、ファッション（ヴィンテージ・マガジンやオリジナル・ドキュメント）、LGBTQIA+カルチャー、ヴィンテージ・パーティー・フライヤー、レアな書籍、オリジナル写真プリントなど、様々なテーマに基づいたプリント・オブジェが展示される。

この特別な日を祝して、クレージュ・ハウスは、Julia von Dorppによる英語のレイヴ・フライヤーを集めた本「Ex-Tracts」と「Bad Boy Zine」の限定再版を200部サポートした。それに加えて、Seana Gavinの『Spiralled』、Vinca Petersenの『No System』＆『Future Fantasy』、Gabber Eleganzaの『Archivio』など、象徴的な書籍も紹介されています。アンダーグラウンドでクロスカルチャーな雑誌のセレクションには、「Feu」、「Viscose」、「Trou Noir」、そして「Double Magazine」のバックナンバー・コレクションなどが含まれ、このプロジェクトの多様な志向を一層拡大させている。

Courrègesのクリエイティブ・ディレクターであるNicolas Di Feliceは、真の音楽愛好家であり、この儚いコラボレーションに、自らの生まれ故郷であるベルギーの多面的な遺産を注ぎ込んでいる。90年代から2000年代にかけてのベルギーのレイヴ・シーンの繁栄の中で成長した彼は、ブレイクビーツ、EDM、アシッド・ハウス、テクノの登場、およびその遺産を世界に広める多様な声の目撃者となった。シーンの快楽主義的で集団的な哲学の熱心なコレクターかつプロモーターであるDi Feliceは、2020年の就任以来、Courrègesの物語に組み込んできた重要な文化的手がかりを、このプロジェクトの中で表現している。ファッションの枠を超えて、Di FeliceはCourrègesの世界にクリエイティブ・ファミリーを結集させ、未来に向けたヴィジョンを導くことを目指している。

イメージ作りに対する彼の個人的なアプローチを反映したこのショップでは、長年にわたりハウスと協力してきたSpyros Rennt（スピロス・レンント）とCha Gonzalez（チャ・ゴンザレス）による写真プリントのキュレーションが展示される。

1月18日木曜日午後7時から10時までSpyros Renntの「Corporeal」のブックサインイベントが開催。

Dizonord pop-up store
119 rue Vieille du Temple 75003 Paris
Monday to Sunday 11am to 1pm – 2pm to 7pm
Tel : +33 1 43 31 31 86