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TENDER PERSON 初のランウェイショーで見た景色とは。ショーの舞台裏に潜入。

Jun 29, 2021 - FASHION
ヤシゲ ユウトとビアンカ サユリが手掛ける<TENDER PERSON(テンダーパーソン)>が、ブランド初となるランウェイショーを行った。
2019年4月 QUIが行ったインタビューでは、「ランウェイをやりたい気持ちもありますが、今はまだやってもやったこと自体に満足して終わっちゃいそうで。もっと見たいって声がいろんなところで聞こえてきたら、いつかやりたいですね。」と答えていたデザイナー二人。
満を持して開催された初のショーで二人が見た景色とは ———
QUIでは、本番当日の舞台裏に潜入。
この度発表された2022年春夏コレクションを写真と共にお届けする。
Profile
TENDER PERSON
テンダーパーソン

ヤシゲ ユウトとビアンカ サユリのデザイナーデュオが手掛けるブランド。デザイナーは、2013年文化服装学院入学。翌年2014年よりTENDER PERSONを立ち上げる。同年原宿にて展示会形式でコレクションを発表。2016-17AWより本格活動を開始。日常生活から得る物事をさまざまな角度から捉え、時代感、空気感を独自に追求し、ファッションを通して自分たちらしさを表現し続けることをコンセプトに掲げる。2020年には初の旗艦店となる「BOUTIQUE NARAN by TENDER PERSON」を南青山にオープン。

2021年6月26日(土)

ショー会場は、MIYASHITA PARK内にあるカフェ、アートギャラリー、ミュージックバーが一体化した複合型エンターテインメント施設『 or(オア)』。

『or』が主催する「MOVEMENT by or(ムーブメント)」は、FASHION /MUSIC /ACTION をテーマに国内外のブランドとコラボレーションし、ポップアップやインスタレーション、ミュージックイベント等様々なコンテンツを提供する新イベント。
今回<TENDER PERSON>は「MOVEMENT by or」の第一弾ブランドとして、フィジカルショーと期間限定ポップアップ、インスタレーションを開催。
7/3にはアフターパーティーとして、DJイベントとアーティストライブが行われる。

ポップアップショップは7/4(日)まで開催される。

モデルフィッティングルームとして使用された2階はアーティスティックな空間。

ショーに使われる衣装が所狭しと並べられている。

14:00 リハーサルスタート

ショー会場は3階。
スタッフに見守られる中、モデルは2階の階段から3階のショー会場に向かってウォーキング。

ランウェイの動線確認が行われる。

デザイナーのビアンカも真剣な眼差し。

リハーサルが終了。あとは本番を待つのみ。

15:30 開場

ショー本番は2回。1回目はプレス向け、2回目バイヤー・フレンズ向けに行われた。

16:00 ショー本番スタート

2022年春夏コレクションのテーマは”AMBIVALENCE / BALANCE (アンビバレンス/バランス)”。
人は相反する二つの感情のバランスで個性を発揮する。
2021年春夏/秋冬に続き同テーマでのコレクションは3シーズン目になる。
前シーズンより<TENDER PERSON>らしさをより追求した今回のコレクションは「天国に近い花畑でティータイムをしている男女」という情景が表現されている。
ショーミュージックは、 Sinead O’Conner(シネイド・オコナー) が歌う Nothing Compares 2 U(ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー)。
愛の哀しみを泣きながら訴えかけるように歌っているMVも印象的な曲である。
父の影響でよく聴いていたビアンカが、ショーミュージックとして同曲をヤシゲに提案したところ、初めて聴いたヤシゲはまるで天国に行くほど心を揺さぶられたという。

ブランド始動から12シーズン目となった今回のコレクションでは、「初心に戻り今まで表現してきたことを出した」という言葉通り<TENDER PERSON>らしさが詰め込まれたアイテムにも注目してもらいたい。
ブランドの得意とするフリル使いもその一つ。

ブランドのアイコンとも言えるファイヤーモチーフのアイテムも随所に登場。
また、シューズは、定番のファイヤーモチーフのローファーに加え、スニーカーは<LE TORINA(ル・トリーナ)>、スポーツサンダルは<MAISON U(メゾンユー)>、とコラボレーションし制作された。

2021年春夏シーズンから登場し、毎シーズンのコレクションでも目を惹く手編みのニット。
今期はオーバーサイズのカーディガンにアップデートされている。

オーディエンスの拍手の中、1回目のショーが終了。

16:30 メディア囲み取材

ショーの後、メディア囲み取材が行われた。
大勢のメディア関係者に囲まれ、デザイナー二人は緊張の面持ちを見せる。

「はじめまして。テンダーパーソンです。」

「ショーまでの間は本当に辛くて何度もやめたいと思いましたが、ショーを終えて、モデルやスタッフ、見に来てくれた方から逆にパワーをもらい、先輩方がショーをやっている意味がようやくわかりました。やって良かったと思います。」

「自粛期間ではより自分自身に向き合うことができました。精神的にも強いものを作り、見せていきたいと思いました。」

「国内でもブランドが広く認知されるように活動していきたいです。また、新型コロナウイルスが落ち着いたら海外に出てブランドを早く広めたいと考えています。」

以前のインタビューでは、「遠い未来の話かもしれませんが、いつかお店をやりたいっていう夢がずっとあって。TENDER PERSONが提案するファッションや家具、本などを集めて、服好きの人たちが集まるような場ができればいいなとずっと思っています。」とも語っていた。

この夢を叶えた形で、昨年2月には初の旗艦店「BOUTIQUE NARAN by TENDER PERSON(ブティック ナーラン バイ テンダーパーソン)」をオープン。

現在<TENDER PERSON>には、芸能人やインフルエンサーのファンも多く存在するが、地方のセレクトショップへもデザイナー自身が出向き、受注会やポップアップを行なうなど国内でもさらにファンを増やし続けている。

勢力的に活動を続けていく<TENDER PERSON>から目を離せない。

 

発表されたコレクションの全貌は、以下の青字リンクから見ることができる。

TENDER PERSON 2022SS COLLECTION
” AMBIVALENCE / BALANCE ”

SHOW DIRECTOR/SHINGO TATAI(SUN DESIGN)
HAIR_TONI &GUY
MAKE UP/THREE
MUSIC/Mars89
STYLING/GO MOMOSE
PRESS/Sakas PR
CASTING/BABYLON

FASHION
デザイナーデュオの新風。ヤシゲユウト&ビアンカ|TENDER PERSONデザイナー
Apr 18, 2019

  • Photograph : Naoto Ikuma( STUDIO UNI / QUI )
  • Text : Yukako Musha( QUI )