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左右半分の服の買い方教えます|NATSUMI ZAMA 2020 SS「2つで1つの服」

Jun 2, 2020 - FEATURE
この人のアタマの中はどうなっているのだろう?いい意味でそう思わせてくれるデザイナー、座間なつみ。「恐竜から逃げる」や「聖徳太子」など、独創的なテーマで服作りをする彼女が、2020SSに発表したコレクションは「2つで1つの服」…。

「2つで1つの服」。なんだかなぞなぞみたいだな、と思って手に取ると、なぞなぞでもなんでもないことがすぐにわかった。服が左右半分に分かれているのだ。言葉の通り、2つをつなげて1つの服が完成する。片方ずつ売っているから、左右違うピースを買って、好きにつなげて着ることもできると言う。いかにも座間らしい実験的な試みだ。このユニークなコレクション、ぜひチャレンジしてみたいところだが、着る側の手腕が問われるのもたしか…。

そもそもなぜこのコレクションを作ることになったのか。また、「2つで1つの服」の着こなし方について座間なつみ本人にきいた。

写真は同一のアイテムを前後反転させて並べたところ。ボタンでつなげると1着の服になる

もう一度、実験的なもの作りに戻りたかった

-またえらいものを作りましたね

座間:清水の舞台から飛び降りるつもりで作りました(笑)。最近はシーズン毎にテーマを決めて服作りをしてきたのですが、一度ブランドの初期にやっていたような実験的なもの作りに戻りたいなと思っていて。

-それで半分にしてしまったわけですね

座間:しちゃいましたね(笑)。この「2つで1つ」のアイテムを続けていって、来シーズンのものとも合わせられるように、自分のシグネチャーにしていこうというプロジェクトなんです。

毎シーズンテーマを変えてトレンドも交えて…という作り方が、なんだかエコじゃない感じがして。もうすこし効率よく、環境にもやさしくみたいなイメージで作りました。

【初級編】まったく同じ2つをつなげる

-ほとんどの方が服を“半分ずつ”買うということが初体験だと思いますので、おすすめの着方を教えてください

座間:まったく同じピースを2点組み合わせれば、一番ベーシックな着方ができるのですが、それでもどこか“ヘン”だと思うんです。たとえばこのドレスだと、襟まわりのデザインやドレープの出方が左右で違って見えたり。よく見るとあれ?っとなる。そこがポイントです。

襟まわりのデザインやパターンの違いで、左右に微妙な変化が生まれる

S002 Puff Sleeve Shirt Dress ¥34,100(1ピース)、¥17,050(1/2ピース)

ボーダーのシャツとブラックのスカートをスタイリング

S001 Big Tuck Shirt ¥30,800(1ピース)、¥15,400(1/2ピース)

SK001 Gather Skirt ¥31,900(1ピース)、¥15,950(1/2ピース)

【中級編】型は同じで色違いをつなげる

座間:中級編は同じアイテムの色違いを組み合わせる、でしょうか。あまり派手な色柄は作っていないのですが、それでもかなりインパクトのある着こなしになると思います。正面から見て右を黒にするのか、左を黒にするのか、それだけでも見え方が変わってくるから不思議です。

ブラックは透け感のある素材。ニュアンスの違いも楽しめる

S003 Pleats Skirt Shirt Dress ¥42,900(1ピース)、¥21,450(1/2ピース)

初級編で登場したシャツドレス。色を変えるだけで印象ががらりと変わる

S002 Puff Sleeve Shirt Dress ¥34,100(1ピース)、¥17,050(1/2ピース)

【上級編】異なる2アイテムをつなげる

座間:商品名に付いているアルファベット(SやSKなど)が同じであれば、ドレスとシャツなど違うアイテムを組み合わせることもできるようになっています。中級編でご覧いただいたように、色違いでもかなりインパクトが出るので、アイテムも変えて色も変えてしまうとちょっと奇抜すぎるかも(笑)?わたしとしては、アイテムを変える場合同色の方がおすすめです!

スカートとジャンパースカートをドッキング。丈感の微妙な違いもポイントに

SK001 Gather Skirt ¥31,900(1ピース)、¥15,950(1/2ピース)

SK002 V Jumper Skirt ¥31,900(1ピース)、¥15,950(1/2ピース)

シャツとシャツドレスの組み合わせ。太めのパンツを合わせるのがおすすめ

S001 Big Tuck Shirt ¥30,800(1ピース)、¥15,400(1/2ピース)

S003 Pleats Skirt Shirt Dress ¥42,900(1ピース)、¥21,450(1/2ピース)

 

一見突飛とも思える「2つで1つの服」というコンセプトに込められていたのは、ベーシックなシグネチャーアイテムを作り続けることで、永く愛されるコレクションを生み出したいという想いだった。

右と左、前と後ろという概念がないこの服を成立させるためには、前後どちらに着ても不自然にならないような首のつまり具合や、ポケットの形状、ボタンの位置など、さまざまな試行錯誤が込められている。

できあがった服を着るのが当たり前になっている私たちに、“今日の組み合わせ”を考え、ボタンをひとつひとつ留めながら服を完成させる楽しさを与えてくれるこのコレクション。今後の展開も楽しみにしたい。

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