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清水尋也 – 愛情には愛情で

Nov 25, 2021 - FILM
俳優、清水尋也。2021年、最も注目を集めた若手俳優のひとりといっても大げさではないだろう。連続テレビ小説「おかえりモネ」をはじめ、劇場アニメ『映画大好きポンポさん』、映画『東京リベンジャーズ』と話題作への出演が相次ぐ。

最新の出演映画『スパゲティコード・ラブ』では、Facebookの友達が5,000人を超える若者を演じた清水尋也が考える、SNS時代の人間関係について。

こんなふうに映る自分は初めて観た

— 『スパゲティコード・ラブ』は、今を生きる若者たちの青春群像劇です。完成した作品を観た感想を教えてください。

台本は勿論読んでいましたが、自分のシーン以外は他の人がどういう芝居をしているのかわからなかったので、いち観客として楽しめました。

— 2021年の空気にすごくフィットしている作品でしたが、今の時代性なども意識しながら演じましたか?

意識しましたね。僕が演じたのは、SNSでの人との繋がりが関係する役だったので。僕自身もSNS世代ど真ん中なので、自分とも通ずるものや感じ取れるものが多くあったし、今を生きる人たちにも響くメッセージがある作品だと思いました。

— 今作はCMやMVなどで注目を集める丸山健志監督の初長編作品ですが、監督が手掛けたこれまでの作品もご覧になりましたか?

ご一緒することが決まってからいろんな作品を拝見しました。でも、映画となるとCMやMVとはアプローチが違うかなと。監督と直接話をさせていただいて、そこから出た言葉を一番大事にしながら作品と向き合っていきました。

— 監督とは役作りなどのディスカッションを?

これまでの作品を観て、画にこだわる方だと思ったので、画角やお芝居の細かい動きまで、その都度話をして、僕も提案させてもらいながら一緒に作っていた感覚があります。

— 実際に映像に映ったご自身のお芝居を見て、丸山監督ならではの新しさや気付きはありましたか?

こんな感じで映る自分は初めて観たなとか、こういうアングルのカットはあまり観たことがなかったなとか。あとは、全て繋いだ作品を観たときに、ここからこのカットにこう飛ぶんだとか。こういうアプローチの方法も存在するんだ、とすごく新鮮な気持ちになりました。

— 三浦透子さんとのシーンが多かったですが、共演されていかがでしたか?

すごく前に少しだけご一緒したことがあって、間接的に知り合いがいたり、兄が共演していたりしたので、今回ガッツリお芝居でご一緒できることを楽しみにしていました。人柄が気さくで、お芝居がナチュラルで、一緒にやっていて不自由が無いというか。先輩の胸を借りる思いで楽しく演じさせていただきました。

 

応援してくれる人たちに少しでも喜んでもらいたい

— 本作で清水さんが演じた大森慎吾は、Facebookの友達が5,000人を超え、家を持たずに生活している若者の役でした。清水さんにとって友達とはどんな存在ですか?

僕は友達と遊ぶ時間を非常に大切にするタイプですね。仕事が忙しいことはありがたいですけど、友達や周囲の人との関係が良好で、自分が健康じゃないと意味がないと思っていて。

友達との関係を大切にして、遊ぶときはちゃんと遊ぶ。それが頑張る気力になり、エネルギーに変換されているんです。友達のおかげで仕事を頑張れている部分もありますし、すごく感謝しています。具体的に応援してもらうとかではないですが、一緒に遊んで楽しく過ごすだけで、すごく元気をもらえるので。僕の人生において友達との時間は、大事で欠かせない要素です。

— どんな友達が多いですか?

プライベートではあまり仕事の話はしたくないので、役者の友達は2~3人くらいしかいないですね。あとは音楽をやっている人とか、一般の人もいるし、お互いの友達を紹介し合って友達になっていくこともあります。結構幅広いかもしれません。

— リアルな友達から繋がりを広げているんですね。その一方で、SNSは人との繋がりにどういう影響を与えていると思いますか?

芸能活動を表立ってしていない普通の学生でも、SNSのフォロワーが何万人って人もざらにいるじゃないですか。そういうことが当たり前になっているように、人と繋がることのハードルが低くなってきていると思うんです。何でもない学生が一躍有名人になれるチャンスが転がっている反面、人との繋がりが若干薄くなってきている感じもしていて。

— 清水さん自身は、人との繋がりでなにを大切にしていますか?

愛情には愛情で返すように心がけているので、良くしてくれる人には良くしたいし、嫌いと言われたら嫌いと返すタイプです(笑)。この仕事をしていると、どんなことをしても褒めてくれる人もいるし貶す人もいるので、いちいち気にしていられないですね。だったら、僕のことを好きでいてくれる人、応援してくれる人たちが少しでも喜んでくれるように毎日頑張ろうと思っています。そういう感覚はこの仕事を始めてから身についてきましたし、それが人間関係にも出てきているかもしれません。

— この1年、多くの映画やドラマに出演されましたね。目覚ましい活躍でした。

初めて朝ドラに出演させて頂いたのですが、周りからの反響がたくさんありました。これまでは映画に出ることが多かったので、もともと僕のことを知っている人や、観たいと思って観てくれる人が多かったですが、テレビに出たことで新しく知ってもらえることが増えたのかなと。そして街中で声をかけてもらえることがすごく増えました。

— これから出てみたい作品ややってみたい役はありますか?

20歳を越えて学生の役が少なくなり、最近は25~26歳くらいの役を演じることが増えてきていて。もう少し時間が経つと、更に年上の役を演じることもあると思うので、いつか髭を生やして、大人な役を演じられる日が来るのが楽しみです。

 

Profile _ 清水尋也(しみず・ひろや)
1999年生。東京都出身。映画『渇き。』(14/中島哲也監督)、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(15/成島出監督)、『ちはやふる 上の句・下の句/-結び-』(16/20/小泉徳宏監督)、『ホットギミック ガールミーツボーイ』(19/山戸結希監督)、『甘いお酒でうがい』(20/大九明子監督)、ドラマ「インベスターZ」(18/TX)、「サギデカ」(19/NHK)、「アノニマス 〜警視庁“指殺人”対策室〜」(21/TX)など多数の話題作に出演。最新作に、連続テレビ小説「おかえりモネ」(21)、声優初挑戦にして主演の座を射止めた劇場アニメ『映画大好きポンポさん』(21/平尾隆之監督)、映画『東京リベンジャーズ』(21/英勉監督)等がある。待機作にドラマ『となりのチカラ』(21年1月スタート/EX系列)、映画『さがす』(21年1月21日(金)公開/片山慎三監督)等がある。2019年、第11回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞。

公式サイト

 

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Information

清水尋也さん出演映画『スパゲティコード・ラブ』

11月26日(金)渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開

エモーショナルな映像×リアルな心情で描く、共感度最高・今を生きるひとを肯定する物語。 13人の若者たちの物語が複雑に連鎖し、思いもよらぬエンディングにたどり着く。

監督:丸山健志
出演:倉悠貴、三浦透子、清水尋也、八木莉可子、古畑新之、青木柚、xiangyu、香川沙耶、上大迫祐希、三谷麟太郎、佐藤睦、ゆりやんレトリィバァ、土村芳

配給:ハピネットファントム・スタジオ

『スパゲティコード・ラブ』公式サイト

©『スパゲティコード・ラブ』製作委員会

  • Photography : Yuki Yamaguchi
  • Styling : Shohei Kashima(W)
  • Hair&Make-up : TAKAI
  • Art Direction : Kazuaki Hayashi(QUI / STUDIO UNI)
  • Text : Sayaka Yabe
  • Edit : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)