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CFCLがライフサイクルアセスメントを実施。日本のファッション・アパレル業界では初めての試み。

Mar 11, 2021 - FASHION
世界の主要各国と足並みを揃えるべく、日本政府により2050年までに実質カーボンニュートラルを達成することが宣言された。
しかし、具体的なアクションが何であるかは、まだまだ試行錯誤の状態が現実である。
高橋悠介が手掛けるCFCL(シーエフシーエル)は、ファーストコレクションVol.1のローンチにあたり、日本のファッション・アパレル業界では初めての試み(*)となるLCA=ライフサイクルアセスメントを実施。
LCAとは、製品がそのライフサイクル(原料調達〜廃棄処分まで)を通じて、温暖化・気候変動などの地球環境にどの程度影響を与えているのかを国際規格ISO14040に基づき算出・評価(見える化)する手法で、脱炭素社会や循環型社会の実現に向けて必要な一歩となる。

Vol.1で登場したPOTTERY DRESS 1着あたりの温室効果ガス排出量は4.99kg-CO2e/1pc。
統計的な数値と比較すると、ペットボトル由来の再生糸で作られたPOTTERY DRESS(**)は、石油由来のポ リエステル糸で生産するものに比べ、おおよそ50%程度の温室効果ガスを削減できる。(***)
また、多くのファッション衣料は中国や東南アジアでの生産が大半である中、ほとんどの工程を日本国内で行うPOTTERY DRESSは、輸送の面からみても温室効果ガス排出を抑制していることになる。
CFCLはこの排出量を、2050年より20年早い、2030年までに実質ゼロ(=カーボンニュートラル)にすることを目指し、今後サプライヤーやパートナー各社の協力を得ながら、素材の選定を始めとするあらゆる取り組みを進めていく。 

※IDEAv2.3を使用して算定(LCIデータベースIDEA version2.3, 国立研究開発法人産業技術総合研究所安全科学研究部門社会とLCA研 究グループ, 一般社団法人サステナブル経営推進機構) ※参考データ:「従来のコットンで生産したTシャツ1枚(150g)で3.4kg-CO2eの温室効果ガスを排出している」(****)という研究結果が あり、POTTERY DRESS 1着と同等の重量とすると「10kg-CO2e以上」の温室効果ガス排出に相当 

2020年の世界における二酸化炭素排出量は、新型コロナウィルスの感染拡大により、第二次世界大戦後で最大の減少幅とななったが、カーボンニュートラルの実現には、昨年以上の排出量削減が必要であり、さらに加速していかねばならないと言うこと。ファッション業界ともかけ離れた内容ではなく、従来のラグジュアリー意識を再定義しながら、できることから始めていく必要がある。 

CFCLは、「地球に優しい」や「エコ」と言う曖昧な言葉だけではなく、具体的な数値をもって環境負荷に対しての影響を知ることが、現代生活のための衣服に必要な事だと確信している。

環境問題に対して警鐘を鳴らすCFCLの活動に今後も注目したい。

*, ***自社調べ **1着あたりペットボトル約18本分に相当。本来であれば焼却され温暖化の原因となるペットボトルを回収し再利用している。 **** 「衣類を対象にしたCO2及び水のインベントリ分析」東京都市大学 環境情報学部 環境情報学科 伊坪徳宏研究室 

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