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2019.08.08

デザイナー日置貴哉がおすすめする高円寺の古着屋4選

古着を再構築した1点物のアイテムを中心に展開するTakayaHioki(タカヤヒオキ)のデザイナー、日置貴哉。古着屋でのアルバイト時代にビンテージについての知識を深め、現在も元の服のよさを大切にしながらリメイクを続けている。今回は、QUI編集部内のビンテージ初心者が、古着を知り尽くした日置におすすめの古着屋を案内してもらった。向かったのは、日置が活動の拠点としている高円寺。個性的な古着屋が点在するこの街で、日置のおすすめする店とは?

アメカジビンテージの宝庫SLUT

日置貴哉さん(以下日置):まず紹介したいのがSLUT(スラット)です。ここはアメカジアイテムのビンテージ品を多く取り揃えているお店です。

QUI編集部(以下QUI):なぜ、おすすめなのでしょうか。

日置:70〜80年代が中心なのですが、さらに古い年代ものも揃っていて、一度にいろんな時代のアイテムが見られるんです。そして何より状態のよいものが多い。

QUI:アイテム数もかなり多いですね。

日置:そうですね。年代によってモチーフや素材が違うので、豊富なラインナップからいろんなアイテムを見つけて比較するのが楽しいんですよ。

QUI:古着屋で買い物をしていてテンションが上がる瞬間ってありますか?

日置:年代の古いアイテムを見つけたときはテンションが上がります。50年代や40年代など古ければ古いほどよい。

QUI:古さを見分けるポイントはどこなのでしょう?

日置:タグやジップを見ればわかりますよ。年代によってジップのデザインが違うので、見極めるいい目印になるんです。

日置:例えばこれは60〜70年代によく使われていたセミオートマチック式のジップで、スライダーと持ち手部分の接続部分が銀色の金具になっているのが特徴です。

日置: そして、70〜80年代によく使われていたのが「42」タロンジップ。接続部分に「42」と数字が印されています。

QUI:ジップにヒントが隠れていたとは。それにしても、何十年も昔に生産されたとは思えないほど状態がいいですね。

日置:そうですね。そこもSLUTの魅力の一つだと思います。

QUI:なにか気になるアイテムはありますか?

日置:このデニムパンツ(写真中央)はいいですね。ワイド感も汚れやダメージもいい感じ。ウエストラインがでかいんですけど、ベルトでキュッと締めて履くのもかわいいんですよね。

 

SLUT
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-6-1
営業時間:12:30~20:30(定休日:年末年始※12/31・1/1)
URL:https://www.fortyone-s.com/
Instagram:@slut_vintage_clothing

 

トレンドアイテムのセレクトセンスが光るAlbatross

日置:こちらはAlbatross(アルバトロス)1号店です。先ほどのSLUTの姉妹店です。

QUI:こちらはどのような特徴があるのでしょう。

日置:ここは1990〜2000年代のものが多い印象です。手に取りやすい価格のものが多く、トップスでも1,000円以内で購入できるものもありますよ。

QUI:安い!品質的にはどうですか?

日置:SLUTと同じく状態もよいものが多いですね。

日置:具体的なアイテムとしては、80年代のアディダスやナイキ、バンドT、シルクやレーヨン素材のシャツなども豊富です。トレンドのシルク系シャツをお探しの方は、ここに来ればよいものに出会えるかもしれません。

QUI:柄も豊富ですもんね!サイズ的にメンズものが多い印象ですが。

日置:確かにシャツやTシャツはオーバーサイズが多いですが、女性でもかわいく着こなせるサイズ感だと思います。

QUI:あえてオーバーサイズで着こなすんですね。スタイリングのコツはありますか?

日置:古着のみでトータルコーディネートするのもかわいいのですが、古着とブランドアイテムをミックスさせるのもおすすめです。バッグやシューズ、アクセサリーなどにビンテージアイテムを取り入れるのもかわいいと思います。

 

Albatross1号店
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-46-9
営業時間:12:30~20:30(定休日:年末年始※12/31・1/1)
URL:https://www.fortyone-s.com/
Instagram:@albatross_koenji

 

こだわりのヨーロピアンビンテージが揃うencore

日置:次にご紹介するのはencore(アンコール)です。

QUI:これまでのお店とはまた違った雰囲気ですね。

日置:ここはヨーロピアンアイテムを中心に展開されているお店です。高円寺の古着屋はアメカジ系が多いので新鮮かもしれませんね。

QUI:お洋服はもちろんですが、店内も素敵ですね。

日置:ビンテージやアンティーク好きにはたまらない空間だと思います。encoreには面白いデザインのウェアが多いんですよ。

日置:例えば、このワンピースは医療用のナース服(画像左)で、このトップス(画像右)は軍人さんのパジャマだったそうです。どちらも元々は白色だったものを染めて色付けされているんですよ。

QUI:おもしろいですね。

日置:encoreはシルエットやデザインが特徴的なものが多いので、シンプルなスタイリングでも、オシャレにまとまると思います。周りと少し差をつけたい方にもおすすめです。

日置:ウェアだけでなくシューズなどもよいものが揃っているんですよ。

QUI:本当ですね。特に真ん中にあるスニーカーがかわいい!

日置:ジャーマントレーナーですね。これは元々、ドイツ軍がトレーニング用として使っていたスニーカーなんですよ。

QUI:そうなんですか!?オシャレな軍人さんですね。

日置:軍人さんのトレーニング用ということもあり、このようなシンプルで無駄のないデザインになっているんです。

QUI:そうだったんですね。このナチュラル感がステキです。

 

encore
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-56-110
営業時間:14:00~20:00(定休日:不定休※買付け・年末年始など)
URL:http://encore-boutique.blogspot.com/

 

服好きの心をくすぐる圧倒的なラインナップS.O

日置:最後にご紹介するのは、高円寺でも特にお気に入りのお店S.O(エス オー)です。

QUI:日置さんのイチオシ、気になります!

日置:S.Oはずいぶん古くから高円寺にあるお店です。トレンドはしっかり抑えつつ、日本では手に入りにくいアイテムや珍しい柄のアイテムが揃っています。

日置:トレンドでいうとハードロックカフェのロゴTシャツや、何着あっても使えるラルフローレンのTシャツもカラバリ豊富に揃っています。

QUI:最近このロゴTを着ている方をよく見かけます。

日置:他にも、シャツやポロシャツ、ハンティングベストなども揃っていますよ。

QUI:今日、日置さんも着ているハンティングベスト!着こなしが難しそうな印象です。

日置:Tシャツ一枚では少し寂しいなって時も、これを羽織るだけで印象を変えられるので、実は結構使えるんですよ。

QUI:優秀アイテムだったんですね。日本では手に入りにくいアイテムも置いているとのことですが…。

日置:例えば、CONSワンスター(画像左)や、かかとにある一つ星マークが特徴のヒールスター(画像右)など、日本未発売のUSA企画商品を置いていたりするんですよ。かなりレアなアイテムですよ。

QUI:ファンにはたまらない代物ですか。

日置:そうですね。置いている店は少ないのでコンバース好きやスニーカー好きには、ぜひおすすめしたいですね。

QUI:他にS.Oのおすすめポイントはありますか?

日置:面白いデザインや珍しい柄のアイテムが豊富なところですね。

QUI:確かに、たくさんありますね。日置さんは柄ものなども着ますか?

日置:着ますよ。ストライプ柄や変わった柄などが好きです。あ、これとかすごくよい。

QUI:どれどれ。

日置:うん、いいですね。柄も変わっていますし、てろんとした素材感やサイズ感も最高です。

QUI:お似合いです!

日置:買おうかな。どうしよ…。

QUI:…。

日置:買います(笑)。

 

S.O
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-30- 5
営業時間:12:00~21:00(無休)
URL:http://sokoenji.com/
Instagram:@soso6012

「今の時代にはない形や素材に出会えたり、汚れやダメージも含めて完成されるオンリーワンの魅力が古着にはあると思う」と日置さん。今回紹介していただいたお店には、プライベートでもよく訪れるという。ビンテージ初心者から上級者まで楽しめる、プロが認める高円寺の古着屋。ぜひ一度、足を運んでみては。

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